無骨なシルバージュエリーこそ、大人のコーデを格上げします!
連載「干場編集長のスタイルクリニック」略して【スタクリ】。第59回目は「ジュエリー」。と言っても、名門ジュエラーの超高級ジュエリーではなく、オトコらしい武骨なシルバージュエリーです。
すでに8月も後半戦ですが、まだまだ暑いですね。当分はシンプルな装いがメインとなりそうです。そもそもスタイルクリニックでは、誰にでも似合うモノトーンを中心としたコーデをご紹介していますが、今回はそんなコーデを盛り上げるシルバージュエリーをご紹介します。
「オシャレを突き詰めると、究極はシンプル&モノトーンに行き着きます。ただし、夏はそもそもシンプルでアイテム数が少ないだけに、物足りなさを感じるんですよね。そこで、オススメしたいのがちょっとゴツメなシルバージュエリーです」
いわゆるクロムハーツのような存在感のあるシルバージュエリーは、確かに1つ着けるだけでコーデが華やぎます。
「今回はオトコらしさやワイルド感がテーマ。その場合、ゴールドよりシルバーの方が向いています。重ね付けもしやすいですしね」
そうなんです、今回はジャラッと重ね付けを楽しむのがもう一つのテーマに。
「ウォレットチェーンに、バングルに、ブレスレットに、リングと、ジャラッと重ね付けをしちゃいましょう。服装がシンプルな分、これぐらい重ね着けしてもうるさくなりません」
スタイルクリニック定番のブラックデニムとの相性は、言うに及ばず。さらにシルバージュエリーの魅力は経年変化にあるとか。
「ピカピカの状態より、くすんで黒くなった方が断然カッコいいです。黒く燻されたシルバージュエリーは、トレンドやプライスなんて関係なくカッコいい。オトコのオシャレで、これを楽しまないなんて損しています!」
長く使い続けるほど魅力を増すシルバージュエリー。それらが似合うオトコとは、言うまでもなくスタイルのあるカッコいいオトコってことです。
遠慮せずにガッツリと盛っちゃいましょう

シャツ6600円/アルコディオ、デニム3万8500円/マインデニム(マインド)、ブーツ7万5900円/ダブルエイチ(オリエンタルシューズ)、サングラス6万8420円/オリバーピープルズ(ルックスオティカジャパン カスタマーサービス)、その他干場編集長私物
白シャツに黒デニムという、実にシンプルなコーディネート。でも、そこにシルバージュエリーをふんだんに取り入れることで、一転してオトコの色気が香るコーデに。
「手元には4本のバングルと馬蹄リング、そしてウォレットチェーンにスタッズを打ち込んだレザーベルトと、これでもかと盛っています。シルバーなら、これだけ着けても意外にうるさくなりません」
NOISE JEWEL / ノイズジュエル
腕には思い切ってバングルを4連で!

幅やモチーフの異なるバングルを4連で重ね着け。腕まくりしたシャツと相まって、実にワイルドな雰囲気に。
「シルバーは、やはり焼けた肌と相性が良し。夏シーズンはシンプル転じて退屈に見えがちなので、これぐらい大胆に主張するぐらいがちょうどいいんです」
左から順に
◇NOISE JEWEL Ref No3230 バングル 925 SILVER
◇NOISE JEWEL Ref No1821 バングル 925 SILVER
◇NOISE JEWEL Ref No1820 バングル 925 SILVER
◇NOISE JEWEL Ref No1220 バングル 925 SILVER
*ミニマルワードローブとパートナーシップを結んでいます。
FIXER / フィクサー
ウォレットチェーンは太さと長さのバランスが重要

今回披露するウォレットチェーンは、いわゆる喜平チェーン。最もスタンダードなタイプとあって、幅広でもヤンチャ過ぎません。
「幅が太い場合は短めに、細い場合は長めでもOK。この足し引きを覚えておくと、子どもっぽい印象になりませんよ」
干場編集長のアドバイス①「サングラス」
おなじみのサングラスは濃度で引き算を

もちろん今回のコーディネートでもサングラスは必須です。ポイントはライトトーンのレンズ、つまり薄色レンズを選ぶこと。
「シルバージュエリーの重ね着けで、十分オトコの色気は出せています。ここに濃い色のレンズを合わせてしまうと、少々オトコらしさの度が過ぎてキザに見えます」
干場編集長のアドバイス②「時計」
腕時計は一転、夏らしい軽さを意識して

今回選んだ腕時計は、モノトーンな中にも夏らしさを匂わせられるダイバーズ。ボリューム感もあるので、シルバージュエリーに顔負けしません。
「ベゼルがマットブラックになったヨットマスターです。メタルブレスレットだと、少々シルバー感がクド過ぎるかと。ラバーストラップで、重さと軽さのバランスを取りましょう」
干場編集長のアドバイス③「ブーツ」
足元選びは武骨さより色気に重きを

シルバージュエリーとの相乗効果によって、より一層オトコの色気をアピールしてくれるのがスエードのヒールブーツ。
「編み上げブーツでも良いのですが、少々ワイルド感が強くなり過ぎる懸念が。スマートなフォルムのヒールブーツなら、武骨さの中にも洗練さが宿ります」
SYMPATHY OF SOUL / シンパシー オブ ソウル
大人ウォレチェの理想的な一本です

シンプルかつ細身なチェーンなら、ロングサイズでも大人かつスタイリッシュな印象に。そんな中にも、ホースシューをモチーフにしたりとオトコらしい要素も。財布装着時にチェーンがねじれない回転式のクリップなど、細部の作り込みもさることながら、そのパーツを含め全てがシルバーで作られている点もお見事。
MIWA / ミワ
シンプルだけどちゃんとラグジュアリー

シルバー925の採用により、使い込むほどに味わいを増すこちら。干場編集長も自ら愛用するモデルで、小ぶりで細身なあずきチェーンがジャケットスタイルにも馴染みます。各コマに4面カットを施すことで、キラメキを増している点にも注目。
FIXER / フィクサー
クロコダイルとのコンビってのがポイントです

クロコダイルレザーとシルバー925製バックルを組み合わせたブレスレット。約4.5cmの幅広サイジングと相まって、手元をワイルド&セクシーに彩ってくれます。シンプルな白Tシャツスタイルも、これ一発で大人ロックなコーディネートに。
Chrome Hearts / クロムハーツ
長年愛用することこそシルバーの本懐です

干場編集長が長年愛用するこちら。シルバージュエリーといえば、やっぱりここは外せませんよね。幅広で厚みのあるチェーンに、クロスボール付きのクリップが実に重厚感あり。これぐらい表面のキズや黒ずみが出来てこそ、真の魅力を堪能出来るのです。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Ryoko Kanemoto
Hair&Make-up:Megumi Ochi
Model : Noah Ishikura
Text:Masafumi Yasuoka
Direction:Yoshimasa Hoshiba
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