第二子が誕生後に義実家へ顔を出すと、義母は率先して長女と遊ぶようになり、義父は仕事や育休について言及しなくなったという。
「それから、義両親は価値観を押しつけることが少なくなりました。子どもたちと遊んでくれるようにもなって。夫が義両親へ思っていることを言ったのがよかったのかもしれません」
平塚俊樹氏はこう言う。
「今では、イクメンや家族サービスなどの言葉も死語になりつつあります。父親が『子育てを手伝うと言う』と自分の子どもを見るのは当たり前だ、とバッシングを受けるようになりましたね。男性の育休制度が整ってきているとはいえ、周りの冷たい視線がゼロになるのは時間がかかるでしょう。
実際、厚生労働省委託事業が発表した『仕事と家事等に関する実態把握のための調査研究事情』によると、男性が育休を取得しなかった理由は『育休制度が整備されていなかったから』『収入を減らしたくなかったから』『育休を取得しづらい環境だったから』といった声が多数です。
少子高齢化に歯止めをかけるためにも、個人や企業において労働・育児の両立は重要な課題となっています」
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