⑦1か所にとどまらない。移動の多さは年収に比例する
高収入の男性は一か所にとどまらず、常に国内外を移動している。
出張の場合もあるが、「行きたい場所にビジネスを作る」という発想も持ち合わせ、未知の世界を楽しむ知的好奇心が旺盛だ。
講演家で著述家のマモルさん(仮名・61歳)は次のように語る。
「PC1つあれば完結する仕事でも、あえて外に出るようにしています。1か所にとどまっていると脳の動きが鈍くなって、仕事のパフォーマンスも落ちてしまう。
自宅とオフィス、トレーニングジムのカフェなど、一日3か所は執筆場所を変えています。変えるごとに脳がリセットされ、特に筋トレ後は効率が上がりますよ。それに僕は年に3~4回、100日くらい海外に行っています。日本と全く違う景色や文化、食や人と触れ合う体験は宝物ですね。大いに刺激を受け、仕事への意欲もわくんです。現地の友人も増えたので、80歳になっても自分の足で旅に行けるよう、トレーニングで鍛えていますよ」
「こんなふうに言うと、『マモルさんはリッチだから行けるんでしょう?』と口をとがらせる人もいますが、僕だって若い頃は色んなアルバイトをして、旅費を捻出していた。節約は大事だけれど、投資と消費と浪費の違いを考えてほしい。旅をして世界を知るのは、立派な自己投資。節約ばかりに心を砕いていると、結果的につまらない人生になり、大きな後悔を残します。リスクを取って変化を好む人ほど、ビジネスでも成功していますよ」
確かに、成功者はリスクを冒してチャンスをつかみに行くイメージだ。安心安全なコンフォートゾーンに慣れてしまうと、いつか運にも金にも見放されてしまうとマモルさんは言葉を繋いだ。
いかがだっただろうか?
前編、後編で計7項目を挙げた。エリート男性は「それに支払う価値があるか」を見極めながら、ビジネス、社交、衣食住、趣味を楽しんでいる。このコラムが、「成功者の思考や行動」のヒントとなれば幸いだ。
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取材・文 蒼井凜花
官能作家・コラムニスト 日系CA、オスカープロモーションのモデル、六本木のクラブママを経て、2010年「夜間飛行」で官能作家デビュー。週刊現代連載の「女唇の伝言」(講談社)は女性読者にも多く読まれ話題となる。コスメコンシェルジュの資格も取得し、恋愛美容本「いつまでも魅力ある女性の秘密」も刊行。Youtubeや恋愛カウンセリングでも活動中。趣味は加圧トレーニングと健康美活で「マイナス10歳体」を実践。北海道・旭川出身。著書はコチラから。