独身時代は不倫する側だったのに... 恋愛強者の元CAが「サレ妻」になって気づいたこと。

「家族優先になるのは仕方がないと思いつつも、面白くなかったです。ある男は、お嬢さんが海外留学に行くと聞いてから、レストランのランクが下がり、さらに飲み放題を付けてきた。私は、すぐに顔に出ちゃうし、相手の男もバカじゃないからすぐに気づいてくれた。

そして、その後のホテルでは時間をかけて丁寧にしてくれたんですよ。舌を使ってありえないくらい気持ちよくしてくれて、今もあれ以上の性技を体感したことがありません。お互い、潮時だとわかっていたんでしょう。あのときは、燃えました。

昔は“なんで、この人、こんなに丁寧にエッチをしてくれるんだろう”と思っていましたが、今はわかります。子供を産むと、妻の全ての愛と欲望が子供に向かうから。性欲もきれいさっぱりなくなってしまった。それどころか夫に誘われるとキモいと思う。

させてあげたいと思うんですが、育児で疲れて早く寝たい。夫が可哀そうになって“さっさと終わらせて”と言ったこともあります。きっと、私が不倫していた男たちも、みんな今の夫と同じ状況なんだろうな……って」

涼子さんは、夫のことは家族でありパートナーだと思い、絶対的な信頼を置いている。

「マッチングアプリで知り合いましたが、基本的に地味で堅実。高専を卒業し重機メーカーに勤務しています。前の奥さんとの離婚も妻の浮気が原因だったようです」授かり婚してからは、穏やかな生活が続いていたという。

「夫はそれなりにイケメンで優しい。私のことも労わってくれる良い人で、そこそもエッチも上手い。奥手なタイプだから絶対に浮気しないと思っていたのに、裏切られたような気持ちですよ」

かつて不倫を繰り返していた涼子さんが、今度は不倫される側に。後編ではそんな夫の不倫の実態を暴く。

Text：沢木文