かつて、広告代理店に勤務する知人が、上司であり不倫相手の妻に対して、嫉妬の炎を燃やしたことがある。その時、彼女は上司の家のガレージに忍び込み、妻の自転車(ママチャリ)のブレーキを破壊した。しかし、冷静になって「とんでもないことをした」と気付き、翌日に謝罪に行ったのだ。妻は「こういうの、あなたで2人目よ」と言ったという。
その知人が交際していた上司は、途方もないケチだった。知人を会社の倉庫に誘い、ホコリまみれの倉庫で避妊することもなく性交渉を持った。知人が妊娠すると「中絶しろ」と言い、金は全く出さなかった。それでも、「オマエが欲しいんだ」と言われると、フラフラとついて行ってしまったのだという。ある種の女性は「オマエが好きだ、必要だ」と言われると弱いところがある。上司はそれを知っていたのだ。
ほかにも、妻の勤務先にいたずら電話、子供の保育園や学校に電話をかける、子供の試合や家族旅行の旅先に不倫相手が来るなど、女性からの嫌がらせは枚挙にいとまがない。
妻子がいる男にとって、不倫相手は性欲処理施設のような要素をどこかに含んでいる。それを薄めるのは「金」と「かりそめの優しさ」だ。涼子さんが不倫で交際していた男たちは、その両方を持っていたので、恨みにはならなかったが、涼子さんの夫はどうだろうか。
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