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自分好みの一着がお手頃価格で手に入る、しかも生地の種類も豊富でオーダーの仕方もわかりやすいと、FORZA STYLEの読者にはおなじみタカシマヤ スタイルオーダー サロン。
「日常」が戻ってきてスーツを着る機会も増えてきた一方で、最近は久しぶりのスーツ選びに戸惑っている方も多いそう。そこで、干場や編集部に寄せられた「スーツ選び」に関するさまざまな質問をタカシマヤ スタイルオーダー サロンのバイヤー、奥村歩武さんに伺ってみました。

★今回ご紹介しているスーツはこちら★

「チャンピオンモヘヤ」のスーツ 13万円〜(税込14万3000円〜)4色(ダークグリーン、ネイビー、グレー、ブラウン)




















Q1)しばらくリモートワークでスーツを着る機会が減っていたこともあり、『今っぽいスーツ』がわからなくなりました。ここぞという時の一着、教えてください!
干場:リモートワークばかりだったので、久しぶりに会社や打ち合わせに着ていくスーツがない、という方多いですよね。
奥村:そうですね。まずはドレス感のあるしっかりめのスーツをご提案したいと思います。

奥村:いきなりのダブルですが、こちらはモヘヤ混のスーツです。モヘヤを使うとバリッとした雰囲気になり、ぐっと仕立て映えします。
干場:モヘヤ混というハリコシがあるというイメージ……触ってみていいですか? うわ、ウール100%とは全然違う。硬くて独特の風合いがあって、シワになりにくい。
奥村:そうですね。ダブルなど立体感のあるスタイルだとより映えてきますが、シンプルにシングルで作っていただいても素敵かと思います。ちなみにこちらは「チャンピオンモヘヤ」と言いまして……
干場:チャンピオンモヘヤ!? そのココロは?
奥村:モヘヤヤギのコンテストでチャンピオンの称号を与えられているヤギの毛を使用しているんです。御幸毛織さんのオリジナル素材になります。

干場:これは「いいスーツ着てますね」と言われそうですね。見てすぐにわかる。
奥村:そうなんです、映えるんですよね。最近は楽だったり機能的だったり、いろいろなスーツがありますが、こういったドレス感の強い一着で「締める」というのも良いかと思います。
干場:春夏と言えどスーツはやっぱり素材から、というこで、まずはチャンピオンモヘヤ、覚えていただきたいですね。
***
奥村:実はもうひとつオススメがあるんです。

奥村:120年の歴史を持つイタリア屈指の生地メーカー「タリア ディ デルフィノ」の春夏物をご用意しています。
干場:デルフィノはものすごく有名ですよね。この生地の特徴は?
奥村:まずは軽さですね。春夏の「トロピカル」という、いわゆる平織りウールの軽くて涼しい生地なんですが、素材も上質なのでスーツ自体の雰囲気も軽いというのが特徴です。それからもうひとつが色柄。青みがかかったライトグレー地に、ワイドピッチでオレンジのような色でストライプが入っていることで、春夏らしい軽やかさが感じられます。

干場:うわぁ〜、これもまたいい生地ですね。ウールなんですけれど非常にしなやかで薄くて軽くて、でもちゃんとハリもある……。このコーディネートもいい。サックスブルーのシャツにブラウンのネクタイ、これはストライプのオレンジを拾っているのかな。足元は茶色の革靴で、アズーロ・エ・マローネ(青と茶)のコーディネートができあがりですね。軽やかだけれども落ち着いた印象の春夏のコーディネート、イタリアらしくて新鮮です。
Q2)最近出張が増えてきました。既製品のセットアップでは少しだらしなく見える気がします。出張シーンでも動きやすくタイドアップもいける、しっかり見えするセットアップ、オーダーで作れたりしないでしょうか?
干場:けっこうな無茶ぶりだなぁ(笑)。動きやすいくてしっかり見えするセットアップをオーダーしたい。「しっかり見え」がポイントですね。
奥村:ジャージの生地で作ったセットアップはいかがでしょう?

干場:えっ? スタイルオーダー サロンでジャージ素材って初じゃないですか?
奥村:実は以前から少しご用意はあったんですが、どちらかというと伸びることを優先したラインナップだったんです。今シーズンは「しっかり見え」ということを意識して、素材の配合が新しいものになっています。
干場:ちょっといいですか? わっ、伸びが違う!横も、斜めも!? めちゃくちゃ伸びますね。
奥村:とても柔らかくて、各方向によく伸びる生地になっています。通常、スーツの生地は織物ですが、ジャージは編み物なので、そもそも伸びるレベルが全然違うんですよね。さらにこの生地は素材の半分以上がウールで、残りがナイロンなんです。伸びる生地を作る場合、一般的にはポリエステルを使いますが、この生地は見た目を大事にしてウールをメインに使用しています。
干場:だから見た目にウールっぽい、上質な風合いなんですね。ちょっと着てみていいですか? ……うわ、軽い!軽いし、これスイングもできますよ(笑)。出張もいいけれど、ゴルフにもいいじゃないですか。

奥村:オーダースーツというのはどうしても、少しカチッとしたものになりますよね。ですが、このストレッチが効いて柔らかいジャージ素材で作ることによって、体にフィットした一着ができるので、着心地も全く違うものになります。
干場:すぐオーダーしに行きます。価格はいくらですか?
奥村:この「マナード」ジャージはセットアップで7万9000円〜(税込8万6900円〜)です。
干場:マナードっていうんですね、この生地。
奥村:はい、マナード(mannered)は「マナーがいい」とか「戻りがいい」という意味があり、そこからネーミングされています。色はネイビー2色で、この紺と、もう少し明るめの紺。春夏ですし、セットアップでカジュアルに見せたいなら明るめ、しっかり落ち着いたドレスっぽい印象に仕上げたいなら濃い紺をお薦めします。
Q3)会社や取引先でサステナビリティが重要視され話題にもなります。ファッション好きな自分としては、着るものからサステナブルにして営業トークでも使っていきたいのですが……
干場:なかなかすごい質問ですが……(笑)、いまサステナブルも大切なテーマですから、こういう方もいらっしゃるんだろうなぁ。
奥村:特に、自分で勝負をされるセールスパーソンの方はお召しになるものも重要ですよね。たとえばこんなアプローチはいかがでしょうか?

干場:ベージュ、ブラウン、グレージュと、ナチュラルトーンのすごく綺麗なチェックのジャケット、という印象なんですが……、これがどうサステナブルと関係があるんですか?
奥村:色が淡くてナチュラルな感じですよね。実はそこに秘密があるんです。生地を作る際には、糸あるいは生地の段階で「染める」という作業がありますが、「染める」加工はどうしてもたくさんの水を使い、環境負荷がかかってしまうんです。なので……

干場:え? もしかして羊のままの色? 染めてないってことですか?
奥村:おっしゃるとおり。ウール本来の色で柄出しをしているんです。こちらはイタリアのボットーリという、コートやジャケットの生地が人気な老舗のメーカーの「エコファブリック」アンダイド(undyed=無染色の)シリーズになります。

干場:なんだか、風合いまでとてもナチュラルに感じますね。素材がとてもいいし、背筋が伸びる気がします。エコなだけじゃなくて、スタイリッシュ。これ、イタリアに着ていきたいな。
奥村:ナチュラルの良さが着心地にも出てくると思います。
干場:いやあ、タカシマヤ スタイルオーダー サロン、どんどん進化してますね.
Q4)昔からアメリカントラッドが好きですが、40歳を過ぎた今、コテコテのアメトラを着るのはさすがに恥ずかしい……。今の自分に合うアメトラ風ジャケット、作れますか?
干場:イタリアやイギリスのスーツを基調としているスタイルオーダー サロンにアメトラ! 奥村さんいかがでしょうか?
奥村:そうですね、オーダーいただくからには、いわゆるアメトラブランドと同じに作ればいい、というわけでもないかなと思いまして。スタイルオーダー サロンらしい提案としてこんなブレザーを作ってみました。

干場:金ボタンにパッチポケットで、シングルのネイビーブレザーで段返り……。まさにアメリカントラッド!
奥村:とはいえ、基本の型はスタイルオーダー サロンなので、ズドンとしたボックスシルエットではなく、よりスタイリッシュに仕上がっています。生地もメッシュっぽい組織になっていて、サラッとしていてドライで、色も黒に近いような濃紺でブレザーっぽいお色ですね。
干場:確かに、春夏のブレザーに最適な生地ですね。

奥村:なおかつ表情があって、通気性がよくてシャリ感もあるウール100%になります。マットなツヤ感なので、ブレザーの雰囲気に合うと思います。
干場:なるほど〜。アメトラ風のブレザーもスタイルオーダーサロンは叶えてくれるんですね。
Q5)カジュアルめが好きなので、コットンスーツが気になっています。でもシワになりやすいと聞いて……。シワになりにくいコットンスーツ、ないでしょうか?
干場:いやいや、シワになりやすいのがコットンスーツなんですが(笑)。
奥村:コットンの雰囲気を活かしたご提案ということで、こんなスーツはいかがでしょう?

干場:わ、なんだこの素材?
奥村:いかにもコットンスーツっぽい、サンドベージュのお色なんですが、実はコットンとウールを混ぜて作っている生地でして、シワになりにくいんです。でも毛羽だったような、表面にうっすら波やシワが出るようなコットンらしい雰囲気はある、そこがお洒落なところだと思います。ウールが入っているぶん、だいぶしなやかで扱いやすいと思うんですね。
干場:一回触ってみてもいいですか? 本当ですね、コットンだともっと硬い印象ですが……。

奥村:表情的なシワは少しできますが、コットンみたいに深く刻まれて、なかなか取れないようなシワではありませんよね。
干場:しかもボタンは白蝶貝ですか? 夏らしいな〜。こんなのもあるんだ、雰囲気があっていい生地ですね。
Q6)夏でもスーツは必携。冬物や合物ではなく、夏らしいもので仕立て映えしてシワにもなりにくく、ヘビーユースできるような丈夫なスーツを作りたいんです
干場:経営者や医者、弁護士、政治家の方などは、1年中しっかりとしたスーツが必要ですよね。シワになりにくい丈夫なスーツを探しているということですが……。
奥村:まずはこちらの「フレスコ」などいかがでしょう?

干場:とても鮮やかで綺麗なブルーですね。
奥村:「フレスコ」は、イギリスのマーティンソンという名門メーカーの夏用の生地で、ウール100%ですけれどすごくガッサリしていて、ハリがあって通気性があります。しっかり重さはあるんですが、それ故にシワになりづらく、仕立て映えするんです。
干場:「フレスコ」いいんですよね〜、僕もよく着ています。確かイタリア語で「フレッシュ、新鮮な」という意味ですよね。すごいハリがあって全然シワにならない。
奥村:その理由は、強撚糸だからなんです。つまり織る前の糸の段階ですごく強く撚ってあるので、戻りがよくてシワにならない。また、平織りなんですが、たくさん穴が開くような織り方になっているので、とても涼しいんです。

干場: こうしてみると……ほら、ちょっと透けてますよね。見るからに涼しそう。この透け感こそがまさに「フレスコ」ですね。
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奥村:実はフレスコシリーズでもう一着ご用意しています。「フレスコ」という名称はマーティンソンが商標を取っており、一般的にはこの織り方は「ポーラ」といいまして、日本でも昔からあるんです。

奥村:このジャケットは御幸毛織のポーラ地で、ウールと一緒にモヘヤを使っています。基本的な特徴はマーティンソンも御幸毛織も同じですが、こちらのほうがよりシャリ感が出ます。
干場:グレンチェック柄なんですね。

奥村:はい、昨年白黒のグレンチェックが人気でして、今季は新たに紺のグレンチェックを追加しました。
干場:これまた重厚で、ハリがあってドライタッチで仕立て映えしそうですね。これも透けてるのがよくわかりる、涼しそうだな〜。
奥村:きちんと見えして涼しくて、シワにもなりにくいモヘヤブレンド。盛夏向けに、しっかり装っていただくのにはとてもいい素材だと思います。
Q7)初夏のイタリアスナップで見た、玉虫色みたいなジャケットに憧れています。着るだけでイタリア気分になれるジャケット、オーダーで作れますか?
干場:これは得意なんじゃないですか?
奥村:そうですね。おそらく「ソラーロ」のことかと思うんですが、ソラーロは春夏の定番生地として以前からいろいろご用意しています。

干場:あれ? これは僕の想像していたソラーロとちょっと違うぞ。
奥村:「ラニフィーチョ ディプライ」というイタリアのメーカーの生地です。ソラーロってもともとコットンで作ることが多いんですね。
干場:元々は、ヨーロッパの方々が南方などに行くときに避暑服として選んだものですからね。
奥村:ですが最近は、ウールのソラーロなども出てきています。これはまたちょっと違って、ウールとシルクとリネンで作っていてストレッチも効いているんです。
干場:えっ? ストレッチも? うわ、本当だ。すごい。

奥村:ここは室内なのでわかりにくいかもしれませんが、屋外で見ていただくといわゆるソラーロの玉虫のお色味をよく感じていただけるかと思います。
干場:しかもこれはデザインがサファリジャケット。
奥村:そうですね、よりカジュアルで、活動的な雰囲気に仕上げています。
干場:腰位置にはパッチ&フラップで、アクションプリーツも入った大きめのポケットがありますね。
奥村:やや後ろめにポケットが付いているので、着るとバランスがよく見えます。こういう特徴的な生地は春夏がいちばん格好いいと思いますので、ぜひチャレンジしてみていただきたいですね。
干場:イタリアオヤジは、ソラーロをほんと格好良く着こなしていますからね。……いやぁ奥村さん、ありがとうございました。すごく面白かったです。本来、僕が視聴者のみなさんにスタイルオーダー サロンのスーツを推薦すべきなんですが、楽しすぎてスーツ仕立てる気満々になっちゃいました。まさに沼落ち(笑)。この企画、秋冬にまたやりません?
奥村:(笑)ぜひ。ビジネススーツだけではなくて、夏だったら夏らしくとか、いろいろなご提案をできるのがオーダーのいいところだと思います。
干場:ちなみに、だいたいどれくらいの期間でできるものなんですか?
奥村:時期にもよりますが、だいたい1ヵ月程度、4週間〜5週間見て頂ければと思います。
干場:夏本番に着たい方は、それを見越して早めにオーダーを、ということですね。興味を持たれた方は、日本橋、新宿、横浜、大阪、そして京都の高島屋にある「タカシマヤ スタイルオーダー サロン」へ、ぜひ足をお運びください。
Video : Shingo Takeda、Kengo Yagawa
Photo:Riki Kashiwabara
Text & Edit:Yukari Tachihara
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