春、ピカピカの新人が入ってきたり、新しいポジションについたり、初顔合わせの企画が続いたり──。
対面のシーンもぐんと増え、年齢も立場も変わってきた今、あらためてどんなスーツを選べばいいのか密かにお悩み中……なんてことはありませんか?
新しいスーツが欲しい!
実は、FORZAファミリーの高橋勲さん/39歳も、そんな一人。

尊敬する上司がポール・スミスのスーツを着ていたことから、干場編集長をポール・スミス 丸の内店に呼び出すという暴挙に出た。
「アドバイスをいただきたくて……」

ちなみに、干場編集長にポール・スミスのイメージについて聞いてみると……
「クラシック、なんだけれど、ちょっとウイットというか、ひねりが利いていて、僕からするとちょっとズルいブランド(笑)」
「classic with a twist」

実際に、ポール・スミスのスーツの特徴をひとことで言うと、「classic with a twist」つまり「ひねりのあるクラシック」!
上質な生地、高い技術で仕立てられたトラディショナルなスーツに、華やかな裏地や手縫いのような風合いのAMFステッチ、コントラスト色のパイピングなど、ディテールにポール・スミスならではのさりげない遊び心が加えられている。
気になっているスーツを試着!

今回、勲さんが干場編集長に相談したかったスーツは、ポール・スミスのスーツを代表するベストセラーモデル“ソーホーフィット”。立体縫製で身体になじむフィット感にはとくに定評がある。
一般的なジャケットよりも着丈がやや短めで、脇が広めのナチュラルショルダー、クラシックなラペルのシングル2つボタン。トラウザーズはスリムストレートなシルエットが特徴だ。
「見た目しっかりしたクラシックな感じなのに、胸元に窮屈さがまったくなくて着心地がいいです!」(高橋)
「でも細く見えますね!」(干場)
干場渾身の3コーデ!

せっかくなので、①鉄板ネイビー、②上品なチェック柄、③ブルーのストライプ と色違い、生地違いのスーツで干場編集長がコーデを提案。
「①から③の順に、ホップ→ステップ→ジャンプで上級者コーデになるよ」(干場)
ウールのナチュラルストレッチが快適な
イタリアTRABALDO TOGNA(トラバルド・トーニャ)製
一見無地だが、実は深みのあるマイクロストライプ柄。白シャツに、よく見ると小さなテリアが並ぶネクタイで、誰に会っても失礼にならない間違いなさと、大人の遊び心を両立。

もっとも英国的な犬、テリア。接近して初めてわかるちょっとかわいい“ひねり”は、初対面の会話の糸口にも。
上品ながらも存在感のあるチェック柄は
フランスDORMEUIL(ドーメル)社の英国製生地
上質な光沢感、経糸と緯糸で色目を変えて織られた生地は、ニュアンスに富んだ表情が楽しめる。
ややカジュアルな印象のチェックには、サックスブルーのシャツにニットタイを合わせ、抑制の利いた落ち着きのあるスタイルに。

裏地の色と、ネクタイのポイントカラーをリンク。上着を脱いだときにわかる、さりげなくも完璧なカラーコーデに、
「わー、高橋部長、なにげにおしゃれ♡」と部下に言われちゃったりして……なんて妄想もふくらむとかふくらまないとか。
極上を追求するイタリアErmenegildo Zegna
(エルメネジルド・ゼニア)社のTRAVELLERシリーズから
トラベラーという名の通り、出張でも頼れる優れた耐久性と回復力、なおかつ美しい艶、上質な滑らかさはさすが!

小襟のシャツをノータイで着るかわりに、ポケットチーフをプラス。スーツのストライプ、シャツ、チーフのドットを同じサックスブルーでリンクさせた。

ポール・スミスの「classic with a twist」に、フォルツァの「The Wit of a Gentleman」(ユーモアは紳士のたしなみ)をからめた超絶3コーデ、詳しくは動画でご確認ください。
Made to Measure(メイド トゥー メジャー)も充実!

実はスーツのオーダーサービスも、ポール・スミスの得意とするところ。
シルエットの異なる6フィット、ドーメル、スキャバル、エルメネジルド・ゼニア社はじめ英国やイタリアの良質な生地が約200種類、ライニングは無地に加え、ポール・スミスらしいプリント柄がシーズンごとに10種類以上揃う。

ボタン、ハンドステッチの色、カラークロス(襟裏)なども好みに応じて変更可能。こだわりを詰め込んだスーツが、オーダーから1ヵ月〜2ヵ月で完成する。
《メイド トゥー メジャー常設店》
▶銀座店 ▶丸の内店 ▶大阪店 ▶ジェイアール名古屋タカシマヤ店 ▶阪急メンズ大阪店 ▶アミコ徳島店
【ショップ情報】

ポール・スミス 丸の内店
2022年4月にリニューアルオープン。丸の内仲通りに面した広々と開放的な店内、スーツは一番奥にあり、落ち着いた時間を過ごせる。服づくりと同様、店内のそこかしこにポール・スミスのこだわりがちりばめられ、訪れるだけでも楽しい。
東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル 1F-2F
03-3240-0233
11:00 -20:00 水曜不定休

ポール・スミス 銀座店
晴海通りと並木通りの角にある銀座店。見る角度でブルー、グリーンと色が違って見えるファサードにも、ポール・スミスらしいウイットが感じられる。スーツを探すならクラシックな木の質感とモダンな家具がマッチする地下フロアへ。
東京都中央区銀座4-3-10 銀座中央ビル B1-2F
03-3564-5566
11:00 -20:00 水曜不定休
photos:Naoto OTSUBO
hair&maike-up:Megumi OCHI
edit:hiroko KURODA