「今考えれば無視されたことによる仕返しだったのかもしれませんね。警察に相談しても、証拠がないからと動いてくれませんでした。スタッフみんなと相談した結果、やはり本人に注意するしか無いと言うことになりました」
酒巻さんは意を決して、そのおばあさんが来た時に注意することを決めた。 ある日そのおばあさんがお店に現れ、トイレに行ったあと酒巻さんがトイレをチェックすると、案の定、新品のトイレットペーパーが詰め込まれていた。
酒巻さんは勇気を出しておばあさんに注意をした。
「すみません、さっきトイレにトイレットペーパーを詰めましたよね?それにいつもやってますよね? 迷惑なのでやめてもらえませんか?」
「さっき車がぶつかってきやがってよ! 警察に言ったけどなんもしねぇんだよあいつら!」
相変わらず支離滅裂な言動で、話は全く通じなかった。 しかし酒巻さんは「話を聞いて下さい。そらさないで下さい」と何度も粘り強く話をした。
すると突然おばあさんは表情を変え、店内に響き渡る大声でこう叫んだ。
「わたしがやってるわけ、あるかーーーー!!!!」
そう叫んでおばあさんは店の外に出ていったと言う。
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