袖を通して出掛けたら、女子ウケほぼ100%です!
さて、286回めの自腹買いはカンタータ(cantate)のスカジャンこと、スカしたジャンパー。
終戦後間もなく、横須賀米軍碁地に駐留した米軍兵士が、パラシュートに使っていたシルク生地をテーラーに持ち込んでジャンパーを仕立て、記念として鷲・虎・龍などの和風な柄・所属していた部隊や基地名をオーダーで刺繍してお土産として持ち帰ったのが起源となる、スカジャン。
当時はスーベニアジャケットと呼ばれ、横須賀で誕生したジャンパーが略されてスカジャンヘと愛称を換えましたが、カンタータは めかし込んで着る、“スカしているジャンパー” という意味を込めて、スカジャンパーとして世に送り出されました。
以前紹介したアワードジャケット a.k.a. スタジャンに続き、敬愛しているイラストレーターであるSODEKAHOこと そで山かほ子さんの作品が刺繍で背中一面に配した、なんともお茶目な一着に仕上がっています。
前回のスタジャンは、袖裏からポケットの中まで裏全体にトップグレードのシルク毛布が貼られていて、とにかく柔らかくて暖かい。肌触りも極上すぎて、袖を通したら一瞬で気絶しました。
そして、今回のスカジャンは経緯糸にはシルクの2/60を使用しており、ハイグレードで発色性や輝度に優れている極細なシルク「A1スライバー」は糸になってからも手間を掛けて節などを取り除いているため、まず糸面がめちゃくちゃキレイ!
織りは「ラチネ」とよばれる朱子織の変化組織で、表の75%ほどは経糸が出ておりシルクの光沢が活かされ、麻密度に織り上げてシッカリと押さえて仕上げているため、上品に輝きます。
もちろんメチャクチャ着心地軽いし、シルクだから暖かいんです。
そして、シルクというと気になるのが水濡れによるシミ。そんな不安を取り除くべく、撥水加工済みなので、ある程度の雨なら問題ないわけです。
昔ながらの横振り刺繍で表現されているのは、デザイナー紳さんの地元・北海道十勝地方にまつわるキュートな動物などのモチーフ。
コレ着て夜の街を彷徨うと女子ウケ抜群で、飲み屋でもまぁ盛り上がる。ただ、ちょっと可愛すぎるきらいもあるからシーンを選びそうですが…
じつは