【後編】美人保育士がイクメンパパを略奪。 その驚くべき手口とは。

遥さんはしばらくして保育園を退職し、それと同時に籍を入れた。念願の専業主婦の座を手に入れたというわけだ。

「女の子はませているから、心菜が私のことを受け入れてくれないんじゃないかと心配したけれど、今はいい関係です」

「それに……」と言いながら彼女は愛おしそうにお腹に手を当てながらこう続けた。

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「今、お腹の中にあの人の子供がいるんです。心菜もお姉ちゃんになる日を心待ちにしているみたい」

そう言って微笑む彼女の顔は、まぎれもなく「母の顔」だ。

元奥さんに対して罪悪感はないのか、と聞いてみると、

「ありません。世の中には略奪婚なんて言う人がいるけれど、私が無理矢理強奪したわけじゃない。彼が元奥さんに対して一緒にいる必要性を感じなくなったということでしょう？ 断捨離婚ですよ」

断捨離婚か……なかなかのパワーワードである。

それにしても、一見不倫などとは縁遠いように感じる保育園という舞台で繰り広げられた略奪劇。世の母親達に「安全ゾーン」というものは存在しないようだ。

Text：FORZA STYLE