汗をかく夏は、イージケアなNATOベルトがベストofベスト
一気に暑くなった今日この頃。高温多湿な日本では、とにかく汗をかきます。少しでも快適に過ごすため吸汗速乾性の高いTシャツを選ぶように、実は腕時計のベルトも夏を意識すべきなんです。
夏の腕時計でレザーベルトは厳禁。汗染みはなかなか取れませんから。ステンレススティールのベルトはその点安心ですが、汗がコマの間に入り込んで、ケアを怠ると悪臭の原因になることも。ベストアンサーは、NATOベルトです。
NATO=北太平洋条約機構の傘下にある軍が採用したベルトのことですが、実はその起源は第2次世界大戦時の英国軍。当時英国軍が採用していた時計のベルト用バーは、衝撃に弱いバネ棒ではなくケースに固定されていました。その状態で付け替えが可能なベルトということで、採用されたのです。
前置きが長くなりましたが、付け替えが容易ということはケアも頻繁にできるということ。特に布製なら汗を大量に吸ってもジャブジャブと洗えますしね。布製ならではの軽やかな雰囲気も、夏コーデにはぴったりです。
ジャケットスタイル
腕まくりOKのイマドキなビジカジと好相性

ジャケット6万9300円、パンツ4万9500円/ともにラルディーニ(トヨダトレーディング プレスルーム)、Tシャツ2万900円/フェデリ(トレメッツォ)、ブレスレット38万1700円/フレッド(フレッド カスタマーサービス)
カジュアルに寛容になった昨今のビジネススタイル。特に夏はクールビズが浸透したこともあって、ジャケットの腕まくりスタイルなんてのも違和感なくなりました。そんな肩の力が抜けた手元に、レザーのクラシカルな腕時計はミスマッチ。布製NATOタイプベルトのカジュアルな雰囲気が、マッチしてくれます。
TAG Heuer タグ・ホイヤー
NATOベルト×ブルーの夏時計黄金コンビ

車や飛行機のダッシュボードカウンターをイメージしたデザインが特徴の「オータヴィア」。ベゼルがスポーティな印象をアピールしつつ、ダイヤルはシンプルでスタイリッシュ。さらに深みのあるスモークブルーグラデーションを配したダイヤルが、ブルーで縁取りされたベルトと相まって夏らしさを楽しませます。ケース径42mm、自動巻き、10気圧防水、ステンレススティール製ブレスレット付き。
ラフスタイル
質感は軽くとも、結構オトコらしいんです

シャツ2万3100円、Tシャツ1万6500円、パンツ3万800円/すべてセオリー(リンク・セオリー・ジャパン)、ブレス4万6200円/ジェントルマン(ジェントルマン&カンパニー)、サングラス3万3000円/アイヴァン(アイヴァン 東京ギャラリー)
オープンカラーシャツが夏らしさを匂わせつつ、ブラックを基調としたカラーリングにオトコらしさが漂う着こなし。ミリタリーが由来となるNATOタイプのベルトに、使い込まれても美しい輝きを保つ925シルバーケース採用した腕時計は、まさしくそんな着こなしにマッチします。それでも、あくまで布ベルトとあって、どこか夏らしい軽さがにじみます。
TUDOR チューダー
新品だけどヴィンテージな魅力ムンムンです

シャツ2万3100円/セオリー(リンク・セオリー・ジャパン)、ブレスレット4万6200円/ジェントルマン(ジェントルマン&カンパニー)
モデル名は「ブラックベイ フィフティ エイト 925」。末尾の数字は、シルバーの純度を表します。そう、ケースとベゼルは使い込んでも美しい輝きを保つシルバー925製。一方、使い込むほどに味が出るNATOタイプのベルトはヴィンテージな雰囲気を楽しめます。それでいて、トープカラーを配したベゼル&ダイヤル、そしてライン入りベルトがどこか軽やかさも。ケース径39mm、自動巻き、20気圧防水
IWC アイ・ダブリュー・シー
名門の名作らしく、ベルト次第で印象ガラリ

英国のファッションブランド、オールバー・ブラウンとのパートナーシップモデル「ポルトギーゼ・ヨットクラブ・クロノグラフ “オールバー・ブラウン”」。ポリッシュ&サテン仕上げを施した美しいステンレススティール製ケースに、ダイヤルと色を合わせた深みのあるブルーが、夏らしい爽やかさを楽しませます。ケースと同素材のブレスレット(別売り)に付け替えも可能で、一転ビジネス顔に。海とビジネス、こんな振り幅ある腕時計はそうそうありません。ケース径44.6mm、自動巻き、6気圧防水
HAMILTON ハミルトン
出自通りミリタリーで楽しむのが王道

ミリタリー系でNATOタイプベルト装着といえば、このモデルは外せないでしょう。「カーキ フィールド メカ」は、1960年代のミリタリーウォッチがルーツの名作。オリジナルモデルは今もヴィンテージ市場では人気を博しています。つや消しのステンレススティールケースにレザーとコンビ使いしたNATOタイプベルトが、手元をオトコらしく演出してくれます。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Model : Isao Takahashi(FORZAR)
Text:Masafumi Yasuoka
【問い合わせ】
LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー 03-5635-7054
日本ロレックス / チューダー 03-3216-5671
IWC 0120-05-1868
ハミルトン/スウォッチ グループ ジャパン 03-6254-7371
アイヴァン 東京ギャラリー 03-3409-1972
ジェントルマン&カンパニー 03-3457-3111
トヨダトレーディング プレスルーム 03-5350-5567
トレメッツォ 03-5464-1158
フレッド カスタマーサービス 03-6679-2011
リンク・セオリー・ジャパン 03-6865-0206