久しぶりに着ると、やっぱりいいって思うはずです
昨今、イタリアオヤジがこぞって着ているのが、いわゆるネイティブ柄。ここ日本でもストリート人気の延長で、アメカジなネイティブ柄が再び人気を集めています。不況になると定番のアメカジが流行るとはよく言ったものですが、ネイティブ柄はサーフスタイルを筆頭に比較的トレンドに左右されず支持され続けている柄とあって、着こなしのハードルが低いのが魅力。特に秋コーデは物足りなさを感じやすいだけに、存在感のあるネイティブ柄はお役立ちです。
今回注目したのはニットカーディガン。多色使いやシンボリックなモチーフが特徴となるネイティブ柄は、物によっては少々着こなしにくさがあります。しかし、発色が抑えられてリラックスした雰囲気のニットカーディガンなら、大人の休日コーデに馴染んでくれます。逆に言えば、ニットカーディガンのおとなし過ぎて退屈な印象を、程よく盛り上げてくれます。
トレンドの今シーズンは勝負着として活躍してくれつつ、ワンマイルウェアとして普段から絵になるネイティブ柄のニットカーディガン。お気に入りの1着が見つかれば、長く愛用しちゃうはずです。
FEDELI フェデリ
攻めの柄じゃなく抜け感ありきが気分です
ロンT 1万9000円、デニムパンツ2万8000円/ともにロンハーマン(ロンハーマン)、スニーカー4万5000円/ヴァルスポルト(チンクエ ステッレ)、時計42万円/ブライトリング(ブライトリング・ジャパン)、以上すべて税抜
80年以上の歴史を誇るイタリアニット界の老舗。それでいて、昨今トレンドに敏感な提案を続々と行なっている同ブランドらしく、ネイティブ柄もしっかりリリースしています。厚みのあるニットですが、ベビーアルパカ製とあって重苦しさはなし。ゆったりとしたシルエットとボタンレスデザインが、休日のリラックスコーデにぴったりです。
BEAMS F ビームスF
派手柄でもざっくり編みならほっこり顔に
ざっくりとしたゲージに、好発色のネイティブ柄。これぞまさにといった一着です。ショールカラーに加え、ベルテッドデザインを採用している点が、さすがビームスF。厚みがありながらも軽いのは、弾力に優れたペルー産のウールを採用しているから。フルハンドメイドで作られていると聞けば、愛着が湧きますよね。
Raffa Molina ラファ モリーナ
カラーリング次第で、結構印象が変わります
ペルーの伝統的な編み物技術を継承するラッファ モリーナに、トゥモローランドが別注した一着。ネイティブというよりエスニックといった表現が合う柄はもちろんペルーの伝統柄ですが、モノトーンなので意外にモダン。素材は生後の限られた期間でしか採取出来ない希少なベビーアルパカ。軽く保温性に優れます。
PENDLETON×nano・universe ペンドルトン×ナノ・ユニバース
ネイティブ柄人気のリーディングブランドです
ネイティブ柄といえば、やっぱりここは王道中の王道。ペンドルトンにナノ・ユニバースが別注したこちらのニットカーディガンは、アームとバックにシンボリックな柄をレイアウト。柄自体は大きめですが、クリームカラーをベースにペールトーンの柄という配色は、ネイティブ柄物にありがちな土クサい感じがありません。
バックの柄はグラデーションで表現。フロントにはコンチョ&レザーフリンジを採用しているものの、その印象は実に上品で、スラックスとの大人なコーデにもハマります。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Model : Isao Takahashi(FORZAR)
Text:Masafumi Yasuoka
【問い合わせ】
トレメッツォ 03-5464-1158
ビームス 六本木ヒルズ 03-5775-1623
トゥモローランド 0120-983-522
ナノ・ユニバース カスタマーサービス 0120-705-088
チンクエ ステッレ 03-6721-0970
ブライトリング・ジャパン 03-3436-0011
ロンハーマン 0120-008-752