上品さを損なわない絶妙な遊びが、多くのセレブを魅了する!
第295回目は、ディースクエアードのコートです。

上品でエレガントな大人像を求めれば、自然とスリムなシルエットやミニマルなデザインに惹かれることかと。とは言え、やっぱり男ですからオフの日くらいは男らしくて今どきなファッションを楽しみたい、という方も多いのではないでしょうか。そこでオススメしたいのが、FORZAでも度々ご紹介している「ディースクエアード」です。
同ブランドの最大の魅力は、品のある見た目とインパクトデザインのバランスの良さ。今年25周年を迎えるイタリアブランドで、目を引くダイナミックなコレクションの数々は、ジャスティン・ビーバーやクリスティアーノ・ロナウドなど、世界中のセレブやアスリートを虜にしているほど。中でも定番の「ICON」シリーズは、ロゴモノ全盛の昨今にぴったり。特に2020年秋冬の同シリーズは25周年を記念し、過去のアーカイブを今季仕様にアップデートし復刻した、またとないコレクションに。
イチオシのメルトンウールのPコートは、ヒップが隠れるくらいの長めの着丈で、程よくゆとりのあるシルエットが特徴。風の侵入を防ぐダブルブレスト仕様や、手の出し入れが容易なマフポケットなど、ミリタリー由来のディテールも健在です。一見するとシンプルでクラシカルなPコートは、2009年のアーカイブをリ・デザインしたもので、それを象徴するビッグなICONロゴが背面の腰下から裾にかけて鎮座。背中でストリート感を滲ませるこちらなら、カジュアルスタイルはもちろん、シャツ&スラックスの上品なスタイルでも今どきなエッジを効かせられます。
インパクトはあるけど下品にならない、旬なロゴモノだけど子供っぽくならない。あくまで大人らしくこなすための塩梅が、実に秀逸。この絶妙なバランス感こそディースクエアードの魅力であり、世界中で愛される所以なのです。

前立てやシガーポケットなど、ミリタリーディテールを配したコットンジャケット。チェック柄のテーラードとGジャンのフェイクレイヤードが、重ね着の野暮ったさを解消、綺麗なシルエットのままこなれ感を演出します。2012年のコレクションにフィーチャーし、上のアイテム同様、背面裾部分に年代を象徴するICONロゴが。

タートルネックタイプのカウチンセーターは、保温性に優れ肌触りの良いヴァージンウールを採用した贅沢な一着。一目でそれとわかるロゴは、敢えて袖の表裏を逆にしたデザインも相まって、一枚でもインナーでも存在感をアピールできます。合わせやすいモノトーンカラーも嬉しいポイント。

16万6000円(税抜)/ディースクエアード(ディースクエアード 東京)



Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
【問い合わせ】
ディースクエアード 東京 03-3573-5731