快適さとお洒落を叶えた夏のコーデ
連日猛暑の中で皆さんいかがお過ごしでしょうか?
今年はコロナの影響であまり外出はせず、自宅を中心に過ごしている方が多いのではないでしょうか。外出しないとなると、だんだんファッションもマンネリになってきてしまいますよね。
お洒落はしたいけれど、あまり飾らず、それでいて着心地が良く、気分もスッキリする着こなしをしたい……そんなみなさまのご参考になれば幸いばかりに、FORZA STYLEの編集長・干場の人気連載から、夏のコーデを6スタイルほどご紹介いたします!
まずはこちらのスタイル。名付けて「セクシーなシシリー男へのオマージュを込めて」。

干場が大好きなイタリアに想いを馳せて考えたコーディネイトです。
ティアドロップの源流・レイバンの「アビエーター」が、イメージはシチリアの男臭い雰囲気を出していますね。
白シャツは、イタリアの高級シャツの伝統を引き継ぎながらも、驚きの低価格を実現しているアルコディオの一枚。
日常使いの白シャツやTシャツは、お金をかけず、品質と価格のバランスを重視して選ぶのが干場編集長のポリシー。汚れたり、くたびれたりしたらすぐに買い換えるほうが、コストパフォーマンスも良いそう。

パンツは、ドルチェ&ガッバーナのもの。ワタリ部分に余裕があり、裾幅が細いところが新鮮。
アメカジ風のヴィンテージテイストのベルトや、シルバービットをあしらったモカシンを加えたのもポイント。今の時代にアップデートした、90年代を彷彿とさせるスタイルです。
着用アイテム
シャツ/アルコディオ
パンツ/ドルチェ&ガッバーナ
ベルト/ディースクエアード
時計/ブライトリング
リング/フィクサー
サングラス/レイバン
靴/WH
お次のコンセプトは、「プールやスポーツジムに行く時だってセクシーに!」

白Tに白ショーツの全身ホワイトスタイルも夏場には良いですが、トップスに重い色をもってきたほうが大人っぽく見えるというのが干場の持論。
ショーツがゆったりめのときはレギュラーシルエットのTシャツ、スリムなときはビッグシルエットに。

小物類は、パネライのダイバーズウォッチ「サブマーシブル」と、上質なレザーを使ったトッズのバックパック、足元にはブルネロ クチネリのスニーカーを合わせました。
モノトーンで限りなくシンプルに組み合わせた分、細部に目が行くので上質な素材使いは必須。オトナはこんなところで差をつけたいですね。
ここで干場編集長の夏の着こなしアドバイス。同じモノトーンで合わせるにしても、暑くなるにつれて白の面積を徐々に増やしていく。そうすることでより季節感を感じられるそうですよ。
着用アイテム
Tシャツ/クロスクローゼット
ショーツ/グッタリッチ
サングラス/レイバン
時計/パネライ
バックパック/トッズ
スニーカー/ブルネロ クチネリ
ここからは後半戦です。題して「ウィズコロナの『ニューノーマル』なファッション」。

在宅ワークでもオンライン会議があるので、だらしなく見えるのは避けたい。でも、家にいるのに かしこまった感じは変。そんなときはこんなコーディネイトならいかがでしょう。
ジャケットは、薄くて軽い、4WAYストレッチ機能のナイロン・ポリウレタン素材。
モニターに映らない下半身は1プリーツ入りで、ウエストにはサイズ調整できる紐の付いたカーゴショーツでリラックス。
ジャケットの中に着たのは、一つ前のコーデでも紹介したシャツと色違いの白T。足元は盛岡の菅原靴店によるペルノイ×ゼウスのサンダル。近所に食料品を買いに行ったりするときは、ジャケットを脱いでこのサンダルを合わせて出かけるのが干場の定番スタイルです。
ウイルスがどこに付着しているかわからないので、コロナ禍以降は外出したら こまめに洗える洋服を選ぶようになったという干場。「ニューノーマル」なファッションに欠かせない要素のひとつです。
着用アイテム
ジャケット/K-3B
Tシャツ/クロスクローゼット
ショーツ/K-3B
サングラス/レイバン
時計/ベル&ロス
靴/ペルノイ×ゼウス
お次は「クラシックなカジュアルスタイルにモードの気分を注入!」、です。

以黒を主体にしたモノトーンのスタイルは、色を使わない分、素材感やシルエットが際立つんです。
シャツのボタンの色に合わせて、ショーツは白に。ポロ ラルフ ローレンのショーツはゆとりのあるシルエット。こういう“ユルさ”が今はピッタリ。

足元は、シンプルなルックスですが、厚みのあるソールのシューズで。ここに華奢な印象のエレガントなシューズをもってきてしまうと、きれいにまとまり過ぎて今っぽい雰囲気が出ないので注意。全体を見渡したうえでのメリハリが必要なんですね。
着用アイテム
シャツ/マリア・サンタンジェロ
ショーツ/ポロ ラルフ ローレン
サングラス/レイバン
ネックレス/ダミアーニ
時計/ブライトリング
靴/WH
ラストはこちら。題して、「たった一枚の白シャツで、夏のメンズコーデを3倍素敵に見せる方法」!

基本の「き」でもある白シャツで、いかにこの暑い夏をお洒落に見せるか。
暑い夏の時期に大人の男性をお洒落に見せてくれる白シャツといえば、麻のシャツ。
麻特有のちょっと透けるような素材感ってとても素敵ですよね。コットンの白シャツも悪くはないのですが、四季折々のうつろいを感じられる繊細な日本人としては、その季節に相応しい素材を選びたいところ。
白い麻のシャツを選ぶ際は、基本的にはセミワイドスプレッドの襟型で、胸のポケットがないものにしましょう。
また、サイズ感は1サイズ大きめを。麻のシャツは伸びないので、ピタピタで着てしまうとすぐにシワになってしまい、せっかくの麻特有の素材感が楽しめません。

白麻のシャツには、定番のミディアムグレーのパンツを合わせて、裾丈はやや短めに。くるぶしを見せ、ベージュのスリップオンなどを合わせると、グッと季節感が高まって良い雰囲気になるそうです。
着用アイテム
シャツ/マリア サンタンジェロ
パンツ/ジェルマーノ
シューズ/ロロ・ピアーナ
メガネ/モスコット
腕時計/グランドセイコー
(すべて干場私物)










いかがでしたでしょうか? シンプルで清潔感がありながらサラリとした着心地で、この暑い夏をお家で過ごすのにピッタリなコーディネイトばかりでしたね。素材やシルエットをうまく操って、お家でもお洒落を楽しみましょう!
Styling&Model:Yoshimasa Hoshiba
【エロサバ】-Hoshipedia
「エロサバ」とは、エロいコンサバの略で、干場の哲学により生まれた造語。シンプルでベーシック、コンサバティブな洋服を着ているのに、なぜかエロく見えるスタイルのこと。例えば喪服の女性。成熟した大人の女性が喪服を着ていて、メイクもナチュラルで抑制しているのに、不思議と色っぽく見えるスタイル。例えば、普通の白いシャツを着ているのにも関わらず、胸元のボタンの開け方や袖口のまくり方でSEXYに見えるスタイル。粗悪な素材でデザインが変わっているシャツでは駄目。上質な素材でベーシックなシャツだからこそ、崩して着こなしても上品さが保てるのです。男性で例えるなら、仕立てられたグレーの無地のスーツを着て、上質な白シャツに黒の無地のネクタイのような極めてコンサバティブなスタイルをしているのに、内側から大人の色気が香るスタイルのこと。