トレンドのコーデュロイJKをビジネスにも
例年以上に、より温かみや味のある風合いに注目が集まる今年。コーデュロイジャケットは、その中核を成すアイテムです。元々、秋冬素材の定番ですが、今年は特に熱視線が集中。各ブランドからも、主力素材として展開されています。
コーデュロイの魅力は、まず温かいこと。記録的な暖冬だった昨年のような気候なら、地厚で空気を含むコーデュロイにストールやマフラーとで十分冬を越せます。また、オンオフで活躍してくれるのもポイント。カントリースタイル定番の素材とあってカジュアルな印象が強いコーデュロイジャケットですが、ビジネスカジュアルが浸透した今ならビジネスシーンでも存分に活躍してくれます。
とはいえ、畝によって印象が異なるので注意を。コーデュロイの畝の太さは1インチ幅に何本の畝があるかを単位WELE(ウェル)で示し、ジャケットにおいては一般的に6から10ウェル程度が主流です。数値が小さいほど太く=カジュアルな印象が強くなります。混紡する素材によっても印象が変わるので、例えば黒で細畝でシルク混なら、カントリーから一転して艶っぽく色気のある印象も楽しめますよ。
LATORRE ラトーレ
あくまで洗練顔に留めた、都会的コーデュロイ
カットソー1万5000円/チルコロ 1901(トヨダトレーディング プレスルーム)、ニット6万1000円/ドルモア(バインド ピーアール)、パンツ4万円/PT TORINO(PT JAPAN)、時計108万円/ジャガー・ルクルト(ジャガー・ルクルト) 、以上すべて税抜
落ち着いた印象のあるコーデュロイは、ダブルでこそ本領発揮と言えます。こちらは、コットンにストレッチ素材を2%ブレンドすることで、適度にリラックスした着心地を実現。それでいて、日本人の体型にマッチする細身なシルエットにより、野暮ったくもなりがちなコーデュロイを都会的に見せています。
BOGLIOLI ボリオリ
太畝の味を生かしつつ、着姿はスタイリッシュに
軽やかな着心地に定評のある、同ブランドを代表するモデルのKジャケット。アンコン仕立てに加えて、太畝のコーデュロイはコットンにポリウレタンをブレンドしており、Kジェケットの柔らかな着心地を後押しします。渋い色みがカントリーな印象を強めそうですが、着姿はすっきりとモダンです。
T-JACKET Tジャケット
ほっこりした風合いながら、着姿は今どきに
こちらも、コットンにポリウレタンをブレンドし、柔らかな生地感を楽しませてくれます。身幅にややゆとりを持たせている点も、快適な着心地を楽しめる要因に。太畝のコーデュロイを採用しつつ、合わせが浅めなワンアンドハーフによって貫禄だけに終始せず、モダンな印象も両立します。
TAGLIATORE タリアトーレ
コーデュロイでも色気を楽しむことが出来るんです
デザイナーのピーノ・レラリオ氏のスタイルを、より色濃く表現したピーノ・レラリオ ラインからの1着。素材はコットン×カシミア。メタルボタンを採用したダブルで、さらにダークカラーのコーデュロイとあれば本来重厚かつ貫禄ある印象ですが、カシミア混による柔らかなドレープが色気のある着姿を演出します。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Model : Isao Takahashi(FORZAR)
Text:Masafumi Yasuoka
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コロネット 03-5216-6521
三崎商事 03-5520-5011
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トレメッツォ 03-5464-1158
http://tagliatore.jp/
ジャガー・ルクルト 0120-79-1833
トヨダトレーディング プレスルーム 03-5350-5567
バインド ピーアール 03-6416-0441
PT JAPAN 03-5485-0058