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FASHION 僕が捨てなかった服

【J.M.ウエストンの名品ローファー#180】アリゲーターの艶めきに気絶な革靴です。

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人生には、どうしても手放せなかった服、そう「捨てなかった服」があります。そんな服にこそ、真の価値を見出せるものではないでしょうか。そこで、この連載では、ファッション業界の先人たちが、人生に於いて「捨てなかった服」を紹介。その人なりのこだわりや良いものを詳らかにし、スタイルのある人物のファッション観に迫ることにします。

名品と呼ばれるものはすべて買ってやろうと思ってた時期に買いました

『MEN’S Precious』を中心に、数々のカタログなども手掛け、ファッションエディターとして活躍する山下英介さん。

膨大な数を所有してきた山下さんが、なかでも捨てられなかった服をご紹介する企画の第7回目は、ジェイ・エム・ウエストン(J.M.WESTON)のローファー#180のアリゲーターです。

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2006年に『LEON』を卒業して、1年でなくなってしまった『zino』の後はフリーになりまして、『MEN'S EX』を手伝いながら『MEN’S Precious』の立ち上げを手伝いなんかして、またファッションが面白くなったんです。

クラシックなファッションにハマっていって、アイコニックな名品を集め出し、一時期は世の中の名品と呼ばれるものはすべて買ってやろうと思ってたんです。本当たがが外れて、目につくものを方買いまくってたときに このウエストンのアリゲーターも買いました。

当時、SHIPSの中澤(芳之)さん村松周作さんも履いてらっしゃって、そういうのにも影響されたんですが、2010年当時はユーロが落ち着いたため、少し値段が下がって35万円くらいで買えました。

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レザーものの宿命なんでしょうが、どうしても個体差があるじゃないですか。昔のアリゲーターって、もっと斑(ふ)が大きかった気がしますよね。

それと、ウエストン特有のフィッティングの洗礼を受けまして、普段6なのに、5Dを買うことになるんです。まぁ、日本だったのでフランスほど小さいのは勧められませんでしたが。

ウエストンのローファーって何にでも合うイメージでしたが、僕のサイズだと合わせられるパンツがないことに気づいて、ウールのパンツではなく、短パンに合わせる程度だったので、じつはあまり履いていないんです。

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とはいえ、ものがものですから、捨てられるはずもなく。こういう消費生活をしているから、いつか将来ウエストンのアリゲーターローファーを履いた宿無し生活……っていうのが、自分の未来なんじゃないかなって想像するときもあるくらいです。都市伝説になるような(笑)。

なかば冗談ですが、いろいろ手放すことになったとしてもコレだけは残ってるんじゃないかなって。

Photo:Shimpei Suzuki

Edit:Ryutaro Yanaka

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山下英介
ファッションエディター
大学卒業後いくつかの出版社勤務を経て、2008年からフリーのファッションエディターとして活動。ファッションディレクターとして参画している『MEN’S Precious』を中心に、数々のカタログなども手掛ける。背景にクラシックな文化を感じさせるものに興味を持ち、まだ知られていない世界の名品やファッション文化を伝えるべく日々精進中。1976年埼玉県生まれ。



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