直径42.5mmに日本の美が込められています
第64回はルイ・ヴィトンのタンブール スピン・タイム エアーです。

デジタル化が進む昨今、時計は時を刻むものから、アクセサリーとしての側面を持つようになりました。とは言え、それは単にシフトしたのではなく、伝統的な技術を引き継ぎながら新たな付加価値を得たということ。つまり、直径わずか数cmの小さな世界に、ブランドの持つ繊細で複雑な機構とラグジュアリーなデザインが納められ、身につける人をワンランク上のステージに上げてくれるというわけです。そして2020年、我が国日本の“美”が詰まった時計が誕生しました。
仕掛けたのは、ご存知「ルイ・ヴィトン」。2002年のローンチから長く愛され続けている「タンブール」コレクション。昨年登場したモデルをベースにリリースされた「タンブール スピン・タイム エア 日本限定モデル」は、ピンクゴールド(写真上)とホワイトゴールド(写真下)の2モデルで展開されています。
スケルトンケースの中に12個の回転するキューブを採用し、このキューブが時針の代わりに時間(アワー)を知らせる、革新的な時刻表示を実現しました。上のモデルは、中央に日本の四季をルイ・ヴィトンらしいマルチカラーでデザイン。ラグやケースにダイヤモンドとカラフルなストーンをあしらったゴージャスな佇まいが、腕元をエレガントに演出。ケース裏に配される「JAPAN LIMITED EDITION」の刻印も男心をくすぐります。
対してホワイトゴールド。詳細は後述しますが、哀愁を感じさせるブルーの世界は、上品で洗練された印象を与えます。この対照的な2本、豪華絢爛なピンクゴールドと、侘び寂びを感じさせるホワイトゴールドは、さながら金閣と銀閣のようじゃありませんか! まあ、どちらもゴールドなんですが(笑)。熟練したルイ・ヴィトンの職人たちが織りなす、日本への造詣の深さは流石。こんな時計魅せられたら、日本男児たるもの、値段見る間も無く手に取ってしまいますよね。

メゾンを代表するモノグラム・フラワーと日本の四季を象徴する「桜」、「蛍」、「紅葉」、「雪」を融合させたデザインが秀逸。忙しい時に、時刻を見るだけでもうっとりしてしまわないように要注意です! 自動巻、ケース径42.5mm、50m防水。

濃淡の異なるブルーを基調としたホワイトゴールド。中央の波模様は「青海波(せいがいは)」と呼ばれる飛鳥時代に誕生したデザインを表現し、「未来永劫続く幸せ」が込められているとか。身に着けるだけで、気分だけでなく運気も上がるかも!? 自動巻、ケース径42.5mm、50m防水。

921万8000円※参考価格(税抜)/ルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)



Text:Hayato Hosoya
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ルイ・ヴィトン クライアントサービス 0120-00-1854