「ITALO BELGIAN(イタロ ベルジャン)」と呼ばれるスリッパからインスパイア
今回ご紹介するのは、革靴フリークが注目する一押しのシューズブランド、「LOASC(ロスク)」。イタリア、マルケ州の腕利きファクトリーで、銀面付きスエードやシボの鹿革などをメインマテリアルとして作り上げるツウも唸るシューズコレクションです。
デビューシーズンとなる今季のデザインは、本来室内履きとして使用されていた「ITALO BELGIAN(イタロ ベルジャン)」と呼ばれるスリッパからインスパイア。イタリアの製靴技術を用い、少し長めの木型とバンプを採用し、色気のあるエッセンスを加えています。
通常ベルジャンシューズは真っ直ぐな木型で作られますが、その木型だと歩行時のそり返りがなく、長時間履くには不向き。さらに、足が前に滑りやすく、指先に負担が掛かるのがウィークポイントでした。しかし、この「LOASC(ロスク)」は、トゥの部分のみに芯を内蔵することで、足先が詰まって痛くなることはなし。柔らかな履き心地をキープしながら、スタイリッシュでエレガントな雰囲気を醸し出せます。
さらに履き心地を向上させるために、ソールにはスーパーフレックスと呼ばれる柔軟性の高い底材を使用。木型への吊り込みの際には、「MEMORIA(メモリア)」と呼ばれる低反発の資材を一緒に吊り込むことで、クッション性も向上しています。
踵部分は芯を外したステップダウン仕様なので、ペタッと踏んでスリッパのようにリラックスして履くことが可能。これからの時期ならムレも防ぎ、靴擦れの心配もありません。
超軽量の上に、折り畳んでコンパクトに収納できるのもポイント。シューキーパーを必要とせず、型崩れを気にすることもないので、旅先で本当に便利な一足です。
あまりに欲しくなり今回、展示会で私もオーダーさせていただきました。白いアッパーにゴールドビッドが映えるローファーです。、レトロな雰囲気を醸し出す印象的なカラーコンビネーションは、マンネリしがちなジャケパンスタイルに刺激を与えてくれます。黒ポロシャツと黒デニムに合わせてたコーデも鉄板ですね。この夏は、スニーカーやサンダルだけじゃなく、ロクスのローファーで、余裕のある大人の休日スタイルを楽しんでみてはいかがでしょう。
Photo:Shimpei Suzuki
Text:Satoshi Nakamoto
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