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【SDGsを一歩前進させる快挙!】
世界初、ビニール傘の画期的リサイクル

2020.4.23 2020.4.23
2020.4.23

捨てられたビニール傘がバッグに生まれ変わる!

さて、世界一傘を消費する国はどこでしょう?──答えは日本です。日本洋傘振興協議会の推計によれば、洋傘の国内年間消費量は約1億2~3千万本ほどで、そのうち6500~8000万本がコンビニなどで手軽に売られているビニール傘とのこと。別の調査では5000万本が出荷から1年以内に破棄されているという。「ビニール傘は使い捨て」という意識が強い日本で、世界で初めて「日本で捨てられたビニール傘をそのままの状態で再利用する」新ブランド「PLASTICITY(プラスティシティ)」が誕生した。

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コンセプトは、「10年後になくなるべきブランド」

筆者が、2月公開の記事「廃タイヤをリユースするブランドと考える“サステナビリティ”の理想と現実」で、ブランド「SEAL(シール)」を展開する株式会社モンドデザインの代表、堀池洋平さんに取材をしていたとき、今一番関心があることとして「ビニール傘の再利用」の話を熱心にされていたことを鮮明に思い出した、サスティナブルブランド「PLASTICITY」デビューの一報。

クリエイターの齊藤明希氏とモンドデザインの共同開発で、捨てられたビニール傘をそのままの状態で再利用し、ブランド第一弾となるトートバッグ(ラージ・スモール)とサコッシュバッグの3製品を、4月14日よりオンライン限定で先行予約販売をスタートさせた。

齊藤氏と開発に取り組んだ堀池さんは、「PLASTICITYには“10年後になくなるべきブランド”というコンセプトがあります。一人ひとりの意識が少しずつ変化し、このような使い捨てのプラスチック素材を削減していくことを目指しているブランドです」と言う。

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「PLASTICITY」トートバッグ ラージ 1万4300円(税込)カラー:クリア/ホワイト

齊藤氏の作品とビニール傘のリサイクル方法に感銘を受けた

──ビニール傘のリユースを考え始めたのはいつ頃で、動機をお教えください。

堀池 ビニール傘を何かに使えないかと考え始めたのは5年ほど前からですが、具体的に進め始めたのは昨年の10月頃です。動機は、展示会で齊藤氏の作品を見たことからです。

──クリエイターの齊藤明希さんの役割と、組んだ理由をお教えください。

堀池 齊藤氏の役割は、PLASTICITYの創設者でありデザイン監修となります。もともと、齊藤氏がビニール傘をアイロンを使って完全な手作業で一つひとつ作品として制作していました。そのビニール傘のリサイクル方法に私が感銘を受けて、より多くの方に使っていただけるような生産体制を作れないかと考え、弊社と齊藤氏と共同で開発したという経緯になります。

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世界的な問題であるプラスチック廃棄量を削減したい

世界的に見てもプラスチックの消費量が多い日本で、プラスチックを使うビニール傘の廃棄は環境問題の大きなテーマになっているが、PLASTICITYの製品は、廃棄されたり忘れ物として保管された後に、最終的に廃棄されてしまうビニール傘を全面にリサイクル。防水性やメンテナンス性といった傘の持つ素材の特性を最大限に活かすため、粉砕などをせずそのままの状態で何層も重ねてプレスする独自の加工方法を開発している。

──加工の再利用ではなく、「ビニール傘をそのままの状態で再利用」するメリットやご苦労をお教えください。

堀池 原料に戻すという工程がないことで、再利用の際の環境負荷ができるだけ少なくて済むという点と、傘の防水性が残せるということがメリットです。また、シンプルに見えるビニール傘でも様々な素材が混在しているので、そもそも原料に戻すことが非常に難しく、廃棄では埋め立てられている素材ということも、この素材に着手しようと思ったきっかけの一つです。
苦労した点は4~6層を安定的に圧着して、窓ガラスの雨のような素材感を出すという加工方法を開発することでした。様々な方法を試行錯誤して、最適な温度と秒数、枚数などの条件を見つけることに一番時間を使っています。

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魅力的な商品を提供することで、環境意識の更なる拡大を目指す

齊藤明希氏は、1992年千葉県浦安市⽣まれで、幼少期をニューヨーク郊外で過ごす。英国・リーズ⼤学コミュニケーションズ学科を卒業後、⽇本の企業に就職するが、幼い頃から好きだったものづくりで何かを始めたいと思い、ヒコ・みづのジュエリーカレッジ・バッグメーカーコースに⼊学。中学⽣のとき古いスカートをバックパックにアップサイクルしたのがバッグ作りの原点で、環境、動物、⼈に優しいファッションに関⼼を持つ。在学中にPLASTICITYを⽴ち上げ、今春卒業後に活動を本格化させた。

──ブランド「PLASTICITY」をどのように育てていきたいですか。

堀池 2点あります。一つは「ユーザーに近いブランドに育てていきたい」と考えています。そのため、SNSなどは齊藤氏個人が行っています。その中で一般の方とのコミュニケーションを積極的にとり、ブランドとユーザーとの交流が持てるブランドにしていきます。
もう一つは、「海外の方にも使っていただけるブランドにしていきたい」と考えています。齊藤氏が海外で生活をしていたということもあり、海外の方へのアピールは積極的に行っていきます。

──世界初の画期的な取り組みですが、FORZA STYLE読者へメッセージを。

堀池 風の強い日に使って壊れて捨てられたり、忘れ物として駅やビルに置き忘れられた傘は、最終的に埋め立てや焼却処分になります。このように少し可哀想な傘の新たな使い方をとして、ぜひこの鞄を楽しんでいただけるとうれしいです。

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「PLASTICITY」サコッシュバッグ 8800円(税込)カラー:クリア/ホワイト

「PLASTICITY」トートバッグ ラージ 1万4300円(税込)
カラー:クリア/ホワイト サイズ:横540×縦320×マチ150mm
「PLASTICITY」トートバッグ スモール 1万1100円(税込)
カラー:クリア/ホワイト サイズ:横390×縦280×マチ110mm
「PLASTICITY」サコッシュバッグ 8800円(税込)
カラー:クリア/ホワイト サイズ:横255×縦155×マチ15mm

Text:MAKOTO KAJII

【問い合わせ】
PLASTICITY公式ホームページ

Author profile

梶井 誠
梶井 誠
Kajii Makoto

今はなき講談社のメンズファッション雑誌『Checkmate(チェックメイト)』編集部のファッション班を経てフリーランス。セレクトショップのカタログやメンズ雑誌のファッションページの取材・原稿を担当。SKE48箱推し、フィロのス・奥津マリリ推し、ジュビロ磐田サポーター。1961年福井県出身。©Seo Hiroshi

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