パーティシーンなど華やかな場面で、主役を張れるダブルのストライプスーツ。上手く着こなせれば、渋さや貫禄を時短で得られる40男にとっての憧れアイテムですが、インパクトが強い分、着こなしを間違えてしまうと、品を失い派手な印象だけを与えてしまいます。特に、コントラストの強い太めのストライプ柄は、Vゾーンの見せ方に工夫が必要です。今回も、ヨハネス・ヒューブルさまに、誰でも簡単にできる着こなしのテクニックを学びたいと思います。
ブラックドレスのオリヴィア・パレルモを、ダブルのストライプスーツでエスコートするヨハネスさま。貫禄十分なスーツですが、印象を派手にみせないキモはズバリ、ネクタイの選び方に答えがあります。このスーツの場合、ストライプ柄に負けないような派手な柄のネクタイで華やかをプラスしがちです。そうした場合、男性の衣装が目立ち過ぎて、女性をエスコートするにはバランスが悪くみえてしまいます。ここで重要になるのは、コーデの引き算です。
そこで役に立つのが、無地のニットタイ。サテン生地の無地でも良いですが、ニットを選ぶことで、スーツの印象を柔らかくみせる効果があります。ニットタイは、比較的カジュアルに分類されますが、シルク製を選べばフォーマルさを損なうことはありません。
パーティーシーンにピッタリなワインカラーを選べば、悪目立ちせず、奥ゆかしい色気を感じられます。大剣の細さは、7〜8cm幅のものが理想的です。スーツのラペル幅や、顔の大きさとのバランスをみて自分に似合うネクタイ幅を選んでみましょう。靴は、黒のストレートチップで、スキなく完璧武装するのも良いですが、こなれた着こなしを楽しみたいなら、コインローファーで、程よくドレスダウンするのがおススメ。ニットタイとの相性も抜群なので、ぜひお試しアレ!
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Text:Satoshi Nakamoto