オーデコロンの起源ともいわれている香りです
第204回目は、サンタ・マリア・ノヴェッラのオーデコロンです。
大人の男たるもの、自分の“匂い”を持っていることは非常に大切なモテ要素のひとつ。せっかくいいスーツや鞄に身を包み、パーフェクトに見えたとしても、香りが伴っていなければ魅力も半減してしまうものです。そこでFORZA世代の大人たちにオススメしたいのが、多くの偉人・著名人を筆頭にファッション業界人にも多くのファンを持つ、サンタ・マリア・ノヴェッラのオーデコロンになります。
サンタ・マリア・ノヴェッラとは、イタリア・フィレンツェに現存する世界最古の薬局の名前。その歴史は非常に深く、13世紀前後まで遡ります。記録されている限りでは、1221年にフィレンツェへ移り住んできたドミニコ会の修道院で働く僧たちが、薬草を栽培して調薬をしたのが全ての始まり。彼らの教義、癒しの実践として育まれていったサンタ・マリア・ノヴェッラの製品は高い評価を得ていき、1381年には既に発売されていたと言われている薔薇水「ローズウォーター」を皮切りに、オーデコロンやソープ、フェイスケア、ボディケア、ヘアケア、オーラルケア、シェービングなど、多くのプロダクトが生み出されていきました。
現在サンタ・マリア・ノヴェッラでは実に40種類以上ものオーデコロンを取り扱っていますが、中でもブランドの名を冠した「オーデコロン サンタ・マリア・ノヴェッラ」はその起源としても知られる伝統的な香りです。16世紀にカテリーナ・ディ・メディチがフランスのアンリ2世へ嫁いだ際に特別に調合をしたとされるもので、以降、”王妃の水“として500年にわたり世界中で愛されてきました。ベルガモットを主とするシトラスベースの香りは上品かつ非常に爽やかで、まるでヨーロッパの歴史、そのものを漂わせているかのように感じられます。
先にも触れましたが、サンタ・マリア・ノヴェッラのオーデコロンには全部で約40以上もの種類があります。実際どの香りが自分のイメージに合うのか、難しい問題ではありますが、まずは試してみないことには始まりません。2019年も残りわずか、今年のうちに自分の香りを探してみてはいかがでしょう?
Text:Tomomi Nishihara
【問い合わせ】
サンタ・マリア・ノヴェッラ銀座
03-3572-2694
www.santamarianovella.jp