長袖買うつもりでいたのに、気づいたら半袖に…
さて、146回めも舞い戻って「エルメス」。コットンニット素材のヘンリーネックTシャツです。
毎シーズン、パリコレクションの最終日前日、日本時間で夜中の3時過ぎくらいから開催される「エルメス」のコレクション。最近は オフィシャルサイトで動画配信されているので、シコシコと原稿書いてる手を止めて、チェックしています。
まずは その動画を観て、次シーズンに何を清水ダイブするかぼんやりと考え、後にアップされるコレクション写真で吟味。その半年後にシーズンが立ち上がり、店頭に入荷してきたら実際のモノを確かめ、試着して似合うのか検討して購入という流れになるんですが…、時間が経って気分が変わっていたり、実際にモノ見たら思ってたんとちゃ〜う的なことも ちらほら。
これなんかは 大きくはズレないものの ちょっと軌道修正して清水ダイブした典型のようなアイテムなんです。
2018年の春夏コレクションを観ていたときは 恒例のスニーカーと このロングスリーブタイプ、しかもボルドーが気になってたんです。
実際にダイブすることになるカラー、トープには目もくれず。って言うか、この色しか出てこなかったら 気にも止めていなかったかも。
スタイリング的に、大きめをゆったりと着て ショートパンツでスニーカーを合わせるようなのが気分だったのもあるとは思いますが。
それで意気込み、店舗を訪れて試着させて頂いたら、まさに思ってたんとちゃ〜う。大きいサイズを着てみると なんだか貧乏なコみたいだし、ボルドーも肌の色と合わない……。気分を変えて、トープのロングスリーブにしてみたら肌馴染みはイイけど、やっぱり貧乏なコみたい…。
そこで一気に方向転換。思い切って半袖にしてみました。半袖のヘンリーネックって、下手すると昭和になってしまうし、しかもトープなんて色選んだら肌着感強くて微妙なんじゃと案じていたのに。あら、不思議ね❤️。
裾と タスキ掛けのように入った複数のラインが その昭和&肌着な雰囲気を払拭してくれるんですね。
コレクションのときは そこまでハッキリ見えなかったんですが、このラインは背中までしっかりと繋がっていて 後ろ姿のときにも さり気なく主張。他にあまり見掛けないディテールなんで かなり気に入ってます。
着心地の良さは さすがはエルメス! サラサラな肌触りで気持ち良いし、通気性もあって涼しいので、バカみたいに暑かったミラノコレクションの際にも大活躍してくれました。
って まだ買うのかよ…。遠くで 家族の諦めにも似た悲痛の声が響いております。
Photo:Shimpei Suzuki
Text:Ryutaro Yanaka