探し続けて やっと見つけたジョンロブの名品!
さて、140回は「ジョンロブ(JOHN LOBB)」のバルモラル(BALMORAL)。2012年に日本のみで限定復刻した名作です。
イギリス女王ヴィクトリアの夫アルバート公が、スコットランドのバルモラル城でデザインした靴が内羽根だったことから、内羽根式の総称をバルモラルと呼ぶんですが、こちらはアッパーと腰革の繋ぎ部分に配されたメダリオンがポイントかと。
ラストは8695で、僕のワガママこじらせフットにもピッタリ! サイズもバッチリで、足を入れる瞬間に パフッと空気が抜けるのが分かる程です。
発売当時は買いたくても おいそれとは買えなく、泣く泣く涙を飲んだんですが……、やっぱ神様いるから。探し続けていたら、ご縁ありまして新品をデッドストックで見つけることができました。
最初はブラックを探していたんですが、歳を重ねてカジュアルでも履く機会が増えそうだなと考えをシフトチェンジ。結果ダークオークを清水ダイブすることに。
やっぱりジョンロブのオックスフォードカーフは美しいし、柔らかくモッチリしている。履き込むと透明感ある光り方をするので、今後どんな風に育っていくのかが とにかく楽しみです。
まずは履く前に ユニオンワークスにて つま先にヴィンテージスチールを付けて頂き、履き下ろす前には THE WAY THINGS GOの石見さんにプレメンテナンスをして頂きました。
そうそう! その模様を動画で撮っておりますので、ぜひチェックを!
意外と知られていないんですが、革靴は履く前に絶対にお手入れをした方がイイんです。
靴は作られてから自身の手元に届くまでに かなり時間が経っていることも多く、ホコリに触れたりして乾燥している場合が多い。乾燥してしまうと革は硬くなり、劣化しやすくなります。甲の部分なんかは屈曲が多いから、最悪ひび割れを起こしてしまうなんてことも。
あと、よく初めて履いた靴で靴擦れしたなんて話がありますが、メンテナンスしてから履くと革が柔らかくなるので、履き心地と足馴染みも良くなるんです。
じつは、靴の内側にもクリームを塗り込んであげると、モチモチで足当たりも柔らかくなりますよ!
いまのロゴ、エンジの箱も素敵ではありますが、最初に憧れたのが 旧タイプのロゴと黄色いボックスだったため、やっぱりこの組み合わせに惹かれてしまうワケで…。気がついたら、結構増えてた(笑)。
靴だけでもシュークローゼットは 田園都市線ばりの満員電車状態。加えて箱もとなると、スペースは皆無……。なのにまだ 黄色いボックスの憎いヤツを探してるっていうんだから どうかしてるゼっ!
Photo:Shimpei Suzuki
Text:Ryutaro Yanaka