スーツ姿の意外な落とし穴、それはメガネと時計の関係性です
スーツ姿で大切なのは、ズバリ統一感です。前回ご紹介した靴と鞄は、まさにその典型。もちろん、Vゾーンメイクもスーツのスタイルや色柄を鑑みたセレクトが求められます。で、ここからが意外な落とし穴。みなさん、メガネと時計の相性って、考えていますか?
ビジネスにおいて、メガネはインテリジェンスを匂わせるのにうってつけなアイテム。そして時計は、クラス感や趣向性を示すのに欠かせないアイテムです。そんな両者を適切にマッチングすることで、それらの効果はより相互的に高まるのです。
アイテムとしては靴や鞄よりも小物ですが、いざ商談やプレゼントなると、実は靴や鞄よりも視線が集まりやすいアイテム。スタイルや世界観をしっかり意識したマッチングを行えば、相手に与える印象をコントロールすることができちゃうというわけです。そうしたマッチングを行うには、メガネのバリエーションを揃えるのが前提。1本のメガネをかけっぱなしという人が結構多いですが、メガネが変わると印象が激変するので、なりたい自分をまずメガネで設定しましょう。
◆その1「黒文字盤黒ストラップ時計✕黒セル」
オトコらしさの中に、大人としてのクラス感を同居
イタリア海軍御用達のルミノールマリーナ3。42mmのビッグケースに屈強なリューズガードが醸し出すタフな雰囲気に対して、華奢な眼鏡はやはり似合わず。となれば、やはり存在感のある太めなフレーム&リムの1本を選びたくなります。とはいえ、無骨過ぎるのはビジネスでは考えもの。時計はクロコバンドを、眼鏡はカシメで上質感を主張したいところです。
◆その2「細いシルバーメタルフレーム✕3針SSケースストラップ」
知的に見せたいなら、時計も眼鏡もやっぱりメタル
ケース径は40mmと存在感がありながらも、デザインとしてはシンプルな3針にバーインテックスを採用。ヘリテージコレクションらしく、普遍性を楽しませてくれます。そんなフォーマル度の高い時計には、チタン素材かつラウンドシェイプの眼鏡がお似合い。シルバーカラーでシンクロさせることで、ビジネスに相応しいインテリジェンスをよりアピールすることができます。
◆その3「ゴールド使いメタル✕ゴールド使いケース」
コンビデザインで、落ち着きの中に洒落感を加味
メタルナイロールにプラスチックのリムを組み合わせたフロントに対して、智(フロントとテンプルを繋ぐ部分)からテンプルへエッジを効かせた眼鏡。そんなクラシックにしてスタイリッシュな眼鏡には、ステンレススチールケースに18Kローズゴールドをベゼルに配したコンビカラーの時計を。ベルトカラーも相まってシンクロ感を増す組み合わせは、統一感だけでなく落ち着いた大人な雰囲気も楽しませてくれます。
◆その4「茶セル✕茶ベルト」
貫禄を示すなら、シックなブラウンカラーがお役立ち
幅広に加えて厚手という、クラシックなシルエット。加えてブラウン系のデミ柄の採用が味のある雰囲気を醸し出す眼鏡には、やはりブラウンのレザーベルトを配した時計が似合います。しかもこちらは、1968年モデルを復刻させたもの。文字盤のレトロなブルーや飛び出したプッシュボタンなども、デミ柄眼鏡のクラシック感とマッチする要素になっています。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Model : Isao Takahashi(FORZAR)
Text:Masafumi Yasuoka
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