つねに“楷書体”を忘れないドクトルの支度部屋!? 氏はいかにして日々その和魂洋装を完成させているのか、自らが実況公開していく動画シリーズの始まりです!
いきなりパジャマ!で登場したドクトル。苦みのきいた濃いめのコーヒーをすすりながら、ちょっと肌寒いときはマフラーなどもひと巻きしつつ、その日の装いを決めていきます。今回は、「グレー」「ネイビー」「カーキ」をベースにした3スタイルをご披露いただきました。
もちろん、すべてドクトルの私物!
おーっと、靴下から選んでいくのか!?……スーツスタイルは、誰が着てもさほど変わらないように見えるだけに、実はスーツ以外のアイテムが重要なのです! なので、足元や襟元からチラリと見える色で勝負するのが赤峰流。
グレーのスーツにオレンジのホーズ(靴下)をもってくるのは、英国っぽいちょっとした遊びゴコロから。真面目だけどユーモアがあって、クスりとさせるセンス。ポケットチーフでわかりやすく遊ぶとやり過ぎになりかねないので、ここはチラリズムで気を利かせます。
↓ネイビースタイルは、ネクタイから組み立てを試みるドクトル。おお、アズーロ エ マローネ!
色合わせは2色まで。ゆるめに見て3色が限界です。緊張度が高いときは1色でまとめます。
↑靴下の基本は無地。柄物でおしゃれに見せようというのは間違いです。ホーズ(ハイソックス)が紳士のルール!
↓洒落を意識する方や、歳を重ねると、茶系統が渋い! 合わせる色は、天候、四季、旧暦を意識して、海・山の自然や季節の野菜果物、魚介からもヒントを得ます。カーキスタイルには、寒い時季なら枯れ葉色やユズの色などもいいですね。
色を拾って、色をかぶせる。赤峰流。詳しくは動画で!
Video:Shingo TAKEDA
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「いま持っておきべきスーツは?」「ネクタイの結び方、押さえるべきは?」「スーツの靴下、長さや色はどうする?」……などなど、ドクトル赤峰への質問を受け付けています。 ドクトルも楽しみにしていますので、みなさんジャンジャンお寄せください!
ドクトル赤峰へのご質問は、こちらの電子私書箱まで→forzastyle.web@gmail.com
■赤峰幸生(あかみね・ゆきお)
ファッションディレクター、服飾文化研究家
主宰を務めるデザインカンパニー「Incontro(インコントロ)」は、イタリア語で「出会い」の意。大手百貨店やセレクトショップ、海外テキスタイルメーカーなどの企業戦略やコンセプトワーク、店舗運営などのコンサルティングを行う。2007年秋冬からは『真のドレスを求めたい男たちへ』をテーマに自作ブランド「Akamine Royal Line」を立ち上げ、パーソナルなスタイリング・アドバイスと注文服を仕立てるサービスを開始。その服作りを通じて、質実のある真の男のダンディズムを追求する。国内外の伝統文化を研究し、日本のトラディショナルが分かるファッション界の生き字引として、和魂洋装を体現しながら世界を舞台に活躍。2014年に社屋を神奈川県川崎市の自然に囲まれた立地に移転。「めだか荘」と命名して、企画の創造と発信、体感の場として活用している。1944年生まれ、東京都目黒区碑文谷出身。