コンセプト8シリーズが意味するもの
2018年の動向を探るべく現在開催中の東京モーターショーへ行ってきました。まず立ち寄ったのがBMWブース。というのも、BMWはこの10月に立て続けに新型車をアナウンスしたからです。
既にお伝えしたコンセプトカーはさて置き、気になるのは審美眼に長けた自動車ファンが注目する「BMW M5」です。見た目はベースモデルである5シリーズにレーシーなモディファイを施したフォルムですが中味はまったくの別物。同社最速のセダンなのです。

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パワーユニットは新開発のターボチャージャーを採用した4.4リッターV型8気筒ターボエンジン。最高出力441kW(600 ps)/5600-6700rpm、最大トルク750Nm/1800-5600 rpm
を発生し、先代モデルに比べ最大トルクが70 Nm向上しています。
トランスミッションは新型のドライブロジック付き8速Mステップトロニック。新型M5はメカニズム的にAWDを採用しますが、ワイルドな走りを楽しむ際には2WDモード(FR)も選択できるスグレモノ。流石BMWといった内容です。

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で、現在は受注が開始され、またローンチ記念として世界限定400台(日本限定5台)の「BMW M5 First Edition」をアナウンス中。フローズン・ダーク・レッドメタリックの専用ボディカラーや「BMW Individual」のハイグロス・シャドー・ライン(キドニー・グリル、サイド・グリル、エキゾースト・パイプ)など限定車にふさわしいメニューで内外装を飾ります。
ちなみに価格は1864万円でステアリングは右のみ。左ハンドルや他のボディカラーがお好みでしたら標準車1703万円をベースに、オプションを追加してパーソナライズすることをオススメします。
もう1台の注目車は6シリーズに新たに設定されたスタイリッシュなハッチバック、「グランツーリスモ」です。気になるのはどう見ても顔は5シリーズということ。そこでいろいろ取材してみると、どうやらBMWは新たなラグジュアリー戦略を計画していることが判明しました。

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まず、現行6シリーズのクーペはモデルチェンジで8シリーズへと移行します。現在発売中の6シリーズの車名やカタチが好きな方は消滅前に発注するのが得策です。4ドアのグランクーペがどうなるのか、その情報までは拾いきれませんでしたが、かつて❝世界一美しいクーペ❞と称された6シリーズの系譜は表面的には現行型で終了です。
さて、肝心のグランツーリスモですが、「BMWらしいスタイリッシュでエレガントなデザインを持ちながら、同時にロングドライブでも快適に過ごせるような高い機能性を兼ね備えたモデル」とのこと。
パワーユニットは3リッター直列6気筒ターボエンジンで、最高出力250kW(340ps)/5500rpm、最大トルク450Nm/1380-5200rpmを発生。トランスミッションは8ATで駆動方式はAWD。グレードは「640i xDrive Gran Turismo M Sport」のみで価格は1081万円。
こちらもローンチを記念した40台の日本限定モデル「BMW 6 Series Gran Turismo Debut Edition」を発売中。内外装ともに「BMW Individual」の上質な装備をおごり価格は1289万円。ソフィスト・グレイのボディカラーがお好みでしたらお買い得の装備内容です。ステアリングは標準車とともに右のみを設定します。
最後はフルモデルチェンジした新型「BMW X3」の話題です。

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2017年6月29日の記事で車両概要をお伝えしていますので割愛しますが、現車は写真より遥かにカッコいいです。
エンジンは2リッター直列4気筒のガソリンとディーゼルの2機種。トランスミッションはともに8ATで駆動方式はAWD。ガソリンのスペックは 最高出力135kW(184ps)/5000rpm、
余談ですがBMWでは現在LINEスタンプを無料配布中。こちらの方も是非ご覧ください。
Text:Seiichi Norishige
BMW
0120-269-437(カスタマー・インタラクション・センター)
■The all-new BMW M5. Finally unveiled.