レッド・ウィングを履いて、羽根つき焼き餃子を
前篇の赤羽に続き、後篇は、羽繋がりってことで蒲田の名店「歓迎」へ羽根つき焼き餃子を食べに向かうことに。ここは蒲田3大羽根つき焼き餃子の中のひとつだ。
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もちろん足元はホワイトソールの黒羽。細身の黒パンに履くと、アメカジブーツとはまた一味違う表情になるのだ。
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大田区立生活センターの1Fにある佇まいは、「図書館の食堂かよ!」とツッコミたくなる。
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ここが日本とは思えない現地感に心が躍るぜ。こんなローカルな雰囲気に、ハッとしてGOOD♪
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町の中華は写真付きのメニューを見るのが楽しい。どれも安くて美味そうだ。
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なんとメニューの数は114種類もあるなんて、いつかコンプリートしてやる。
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まずは、昼ビー蒲田ってことで蒲田行進曲が頭の中で流れ、思わず「銀ちゃん!」と叫ぶ昼下がり。
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乾いた風にかきけされても、お前の羽根に会いたかったぜ。
センキューカマタ♪ ダブルの10個が俺スタイル。手前のでかすぎる羽根に隠れているが5個×2列で600円。安すぎハネギョー!!
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その美しい羽根に俺の箸が触れる時……。マジで食べたい5秒前。
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俺は見つめ合うと素直におしゃべり出来ない。
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美味すぎる! アニキゼツ……。 昇天! パリッとジューシーで肉汁いっぱいのエクスタシー。生姜の効いた餡には秘伝のスープが混ぜ込まれルービー&ギョーのエンドレスループがとまらない。
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〆は台湾ラーメンでキメ。台湾にはない名古屋発祥と言われるラーメン界のナポリタンみたいなものだ。
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さっぱりとした鶏がらスープに唐辛子とニンニクが効いてダブルパンチな辛ウマウマ気絶!! わかりやすく言うと醤油味の汁ありペペロンチーノ挽肉のせだ。
蒲田には你好・金春・歓迎の3大羽根つき焼き餃子の店があり、你好が羽根つきの元祖と言われ店主の八木功さんは中国で生まれ、終戦後に日本に来た中国残留孤児なのだ。妹の山崎英理子さんは、你好で2年間修業し歓迎を開店し、弟の八木龍平さんは金春を開店した。
中国人の母親が作ってくれた水餃子に大連の焼き饅頭をヒントに羽根を加えた焼き餃子は3店舗それぞれ微妙に異なり美味い。
蒲田で食べる羽根つき焼き餃子は、昭和の激動を生き抜いた八木3兄妹の魂の味がした。
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レッド・ウィングのアイリッシュセッター。90年代にあの藤原ヒロシさんが履いている姿に衝撃を受け買った名品。今では定番だが、当時は日本企画として赤茶レザーを黒レザーにしたことはあまり知られていない。
Photo & Text:Eiji Katano
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今回のアニキおすすめの店
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「歓迎 本店」
東京都大田区蒲田5-13-26 大田区生活センター1F
Tel. 03-3730-7811
営業時間 11:30~14:00
17:00~23:00
定休日 無休
プロフィール
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片野英児(かたのえいじ)
1968年生まれ。昭和とメンズ服飾を愛してやまない48歳。小誌編集長の干場(ほしば)がアニキと呼んだことから、いつしかアダ名がアニキに。趣味は、スナックで昭和カラオケ。呑みすぎると、歌いながら、なぜか干場と泣き合う熱き男。好きな場所は軍艦島とイタリア。プロレスに行くと、なぜかマスクをかぶって観戦したくなってしまう。