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「大人の男が似合うべきは、スーツとTシャツ&ジーンズ、水着、そしてタキシードなの。
スーツが似合うっていうのは仕事をしている大人の証。仕事が出来なければ、女性を幸せにすることなんて出来ないんだから。まずは、絶対にスーツが似合わないと駄目なの。
Tシャツ&ジーンズが似合うというのは、スーツを着て武装してない訳だから中味が問われるのね。装ってない、ふとした瞬間に見せる少年のような表情に、女は母性本能を感じるの。
次に、水着が似合うっていうのは、良いカラダをしてるってこと。別に水着じゃなくて、下着でも、バスローブでも良いんだけど……。女性たちは、何も6パックのマッチョなカラダを求めてるわけではないの。痩せすぎはもちろん駄目ね。狩り(仕事)をしたときに、獲物を捕まえて来れないんだから。普通に胸板があって、中年期になってきたときの適度に脂肪がのっているぐらいがちょうどいいの。
そうね～、ほら『プリティウーマン』っていう映画があったでしょ。あのリチャード・ギアぐらいの、中年のカラダにうっすらと脂肪がついてるって言うのかしら。あのぐらいの感じが抱きしめられた時に心地良くて、大人の余裕と包容力を感じるの。
最後のタキシードが似合うっていうのは、女性をきちんとエスコート出来るっていう証ね。ドレスを着て、あなたがタキシードを着てエスコートしてくれていたら、どんな話していてもいいの……。極端な話、下ネタだって全然OK。端からは、私達がそんな風な下世話な下ネタをしているように見えないんだから……(笑) だから究極を言えば、Tシャツ&ジーンズや、水着みたいに無防備な格好をしている時に、あ、この人きっとタキシードが似合うわ！って想像させるのがイイ男の証ね」
昨日、ミラノのキートンの展示会で、タキシードを見ているときに、 昔ある美しい女性にこんなことを言われたことをふと思い出した。2着あるタキシードは、両方ともシングルのピークドラペルだから、今度はダブルブレステッドを仕立てみようかな。
あれ？何の話をしてたんでしたっけ？
hoshiba
