今、手に入れたい極上の金無垢時計
数あるヴィンテージウォッチの選択肢のなかで、ROLEX(ロレックス)の金無垢は大変人気が高いことで知られています。市場の相場からもわかるように、別格の人気を誇るのが「Cosmograph Daytona(コスモグラフ デイトナ)」はじめとするスポーツウォッチのシリーズです。
今回ご紹介するのは、傑作中の傑作だと誉れ高い「GMT-MASTER(GMTマスター)」のRef.1675/8です。おそらく、このモデルを知ったことをきっかけに、ヴィンテージロレックスの収集をはじめたコレクターの方も大勢いるかと思います。
「GMTマスター」のRef.1675/8にはいくつかのバリエーションが存在します。1960年初頭から発売されたファーストモデルは、まだリューズガードの装備がなく、時針と分針はドレスウォッチのようなアルファハンドが付いていました。その後、いわゆるベンツ針が採用され、現代の「GMTマスター」に通じるスタイリングが整います。
ちなみに、Ref.1675/8はブラックも存在しますが、ここは迷わず、上品で馴染みやすくブラウンをプッシュします!
この個体で最も注目すべきディテールは、ファーストモデルと同様、エナメル調の光沢を持つ文字盤を採用している点。これ以降のRef.1675/8はマットダイヤルに変更します。玉数の問題から後者の方が若干落ち着いた価格での購入が可能です。
何よりRef.1675/8が絶大な人気を集めているいちばんの理由。それは希少性でもなければ(一部のモデルは除く)、マニアックなディテール云々でもなく、単純な見た目の格好よさやヴィンテージ特有の雰囲気にあるのはないでしょうか?
またプレミアで数百万円にまで高騰しているステンレススチールのスポーツウォッチと比べると、こちらはケースからブレスレットまで金の塊ですから、それなりに高価でも納得しやすいかと思います。
正直に言って、どの年代のRef.1675/8もこなれた価格には程遠いのですが(笑)。これを上がりの一本として目標に設定するのも、バリバリ稼いでいる40男の皆さまなら決して的外れな話ではないかと思います。
最後に付け加えておくと、購入の際は文字盤やケース、パーツの組み合わせなど、オリジナリティとコンディションをじっくりと吟味することをオススメします。蘊蓄抜きにしても楽しめる、金無垢時計の最高峰をぜひご堪能ください!
Photo:Yasuhisa Takenouchi
Text:FORZA STYLE