元一流銀行マンにしてベストセラー作家、不動産投資家（これだけで年収7000万円！）、カフェオーナーの菅井敏之さん連載、第10回はじまります。
持ち家派or賃貸派、お金が貯まるのはどっち!?
西内：菅井さん、本日は「持ち家or賃貸、お金が貯まるのはどっち!?」についてお伺いしたいです。私は27歳ですが、結婚した友達なんかが徐々に家を買い始めていて。私は賃貸で、色々なところを転々としながら気楽に暮らしたいのですが、家は買ったほうが良いのでしょうか？
菅井：基本的には、持ち家の方が良いに決まってますよ！
西内：そうなんですか？ でも、持ち家って価値が下がるリスクもありますし、災害リスクもありますし、老朽化もしますし...リスクしか思い浮かびません。
菅井：それは、購入した物件が悪い場合の話です。悪い物件は西内さんの言うように負債になるリスクがありますが、良い物件は資産になるのです。良い物件であれば値上がりすることもあるので数年後に高く売れる可能性もありますし、賃貸収入を得ることも可能ですから。
西内：確かに、資産になるのであれば賃貸よりもお得ですよね。でも、どうやってリスクが少ない物件を選べば良いんでしょう？
菅井：まず一番しっかり選ぶべきは、立地です。
西内：どのようにして立地を選べば良いのでしょうか？
菅井：良い立地というのは、「貸すときに、良い値段で貸せる場所」のことです。つまり、人がより多く住んでいる場所を選ぶことが一番リスクが少ない選び方ですね。これは、賃貸サイトなんかを見て、検索上位の土地を探すなどの方法もあります。
西内：自分が住むことだけを考えるのではなく、他の誰かに貸したときのことを考えて立地を選ぶということですね。では、いざ買うとなると考えなければいけないのが「物件価格」なのですが、物件価格の目安はどのように選べば良いのでしょうか？
菅井：物件価格については、貸した場合の家賃の200倍を目安にすると良いでしょう。この「200倍」を上回れば、その資産の価値は低くなるということを覚えておくと良いですね。
西内：将来人に貸すことも考えて、資産価値のある物件を選べば、持ち家派の方が断然お得ということですね。
菅井：そうですね。賃貸だとお金が出て行くだけなのに対し、持ち家は、良い物件を選べば人に貸して賃貸収入を得られる資産にもなりますから。もちろん、自分が住むとしても、10年後、買ったときと同じかそれ以上の値段で売れるのならば、その方が得ですよね。ですので、ぜひ、資産価値の高い物件を探し、持ち家派を選ぶことをオススメします。
Text：Yuko Nishiuchi
Photo：Tatsuya Hamamura & Getty Images
▶︎次回、連載第11回目をお楽しみに！
【菅井敏之（すがい・としゆき）プロフィール】1960年山形生まれ。1983年、学習院大学卒業後、三井銀行(現・三井住友銀行)に入行。個人・法人取引、およびプロジェクトファイナンス事業に従事 する。2003年には金沢八景支店長(横浜)に、2005年には中野支店長(東京)に就任。48才のときに銀行を退職。その後、起業し、アパート経営に力 を入れる。6棟のオーナーとして、年間7000万円の不動産収入がある。また、2012年には東京の田園調布『SUGER COFFEE』をオープンし、人気のカフェとなった。著書『お金が貯まるのは、どっち!?』(アスコム)が40万部突破。
▶︎菅井敏之さん 公式ホームページはコチラ
http://www.toshiyukisugai.jp/
▶︎菅井さんのカフェ『SUGER COFFEE』（スジェールコーヒー）はコチラ
食べログ：http://tabelog.com/tokyo/A1317/A131704/13155829/
公式ページ：http://www.sugercoffee.jp/
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【ライター：西内悠子】1988年、兵庫県西宮市出身。同志社大学文学部哲学科卒。avexへの就職を期に上京し、3年半のOL経験を経てフリーライターとなる。在学時に自身のアメーバブログが大学生ランキング1位を獲得。会社員時代、dマガジン「Hot-Dog PRESS（講談社）」にて「おじさんハンター」として連載をしていた。
