
STYLE 15
「船旅に行くときは、ドレスコードの“エレガントカジュアル”で」
2016.3.22 update
いつの時代も、女性たちが好む大人の男性のスタイルは、あんまり変わらないのです。基本的に、清潔感があって、シンプルなスタイル。流行の洋服を着ているより、普遍的で質の高いものをさり気なく着ている男性のほうが好感もてるんだそうです。そこで、小誌編集長でありファッションディレクターの干場義雅が、ほぼ週替わりでその着こなし方をご紹介。王道のコンサバをベースにしつつ、古く見えないように時代感を取り入れ、ちょっぴりセクシーに味付け。干場流“エロサバ”コーディネートをレクチャーしていきます。
さて、だいぶ暖かくなってきたので、今回はいつもの仕事のスタイルではなく、船旅に行くときのスタイルをご紹介しますね。船旅は、5年前ぐらい前に初めて経験したんですが……、いきなり行った「イタリア半島をぐる〜っと一周する地中海10日間の船旅」に行って以来、その魅力にどっぷりとハマってしまいまして……。とにかく、旅の道中を快適に過ごすことが出来て楽しかったのです。
まず、成田から、イタリアまで飛行機で行きまして。ヴェニスの港から出港し、クロアチア、モンテネグロ、ギリシャなどの国を経由し、イタリア半島をグルッと回って、最終地点はモナコのモンテカルロまで行きました。
それからというもの、なるべく頑張って毎日仕事をやって、一気に休みをとって船旅に行くというのが、僕のライフスタイルの一部になっております。
355日働いて、残りの10日間で船旅に行くのが僕の理想なんです。

船旅って聞くと……。「え〜超高いんじゃない!?」とか、「何日もそんなに休みが取れない!?」とか、「歳をとって老後に行くもんじゃないの!?」とか、知らないと無理無理〜とか思ってしまう方もいらっしゃると思うのですが……。ところが、いざ行ってみると、実際は全然違っていて、驚くほど快適で、楽ちんで、とっても優雅で楽しい旅のカタチだったのです。

一部、高級銘柄のワインなどは、追加料金がとられますが、シャンペン、白ワイン、赤ワイン、ビールはもちろん、ウイスキーにバーボン、飲み物はすべて飲み放題。食事だって、フレンチからイタリアン、ステーキハウスなど、5つ星級のレストランが船内にはありまして、オールインクルーシブ制度を採用している船なら、すべて「ただ」なのであります。
ね、便利でしょ。だから、朝から、平気な顔してシャンペンとか「ポンッ!」とか空けちゃってもOK。お金の心配はご無用で、誰の目線も気にせず、シュワシュワを飲めちゃうわけです。といっても、そんなに何本も飲めるもんじゃないですけどね。

船の中には、レストランやバー、映画を観れるシアターはあるし、シガールーム、ライブラリー、スパにジャグジーにプール。それからカジノやパドルテニス、卓球、ゴルフ練習なんかも出来ちゃうんです。ホテルがそのまま動いているような感じと思っていただけるといいでしょう。
毎日、違う港に着くし、着いたら世界遺産を見に行ったり、寄港地観光をしたり、ショッピングを楽しんだりと、とにかく楽しいのであります。
船のランクにもよりますが、1泊4万円ぐらい。4万円×7日間で28万円。イタリアの往復の飛行機代で12万円ぐらい。12万円+28万円で40万円。ざっと、40万円ぐらいで、7日間の地中海クルーズが楽しめちゃうんです。食事もついて、移動費もついているとなるとお得でしょ!
で、そんな船旅の魅力を伝えるべく、毎週土曜日の12時からFM TOKYTOで「SEIKO ASTRON presents Wolrd Cruise」というラジオ番組のパーソナリティをやらせていただいております。
おかげさまで、今年の3月で4年目に入りまして……。リスナーの皆様、いつも聴いて頂きましてありがとうございます!

毎月、三浦雄一郎さんや夏木マリさん、石田純一さんといった豪華ゲストを迎え、船旅や旅の魅力をクルーズコンシェルジュとして活躍されている保木久美子さんと一緒に語っております。ということで、良かったら聞いてくださいませ。
2016年の3月21日の読売新聞では、こんな記事が出ていました。国土交通省によると、2014年にクルーズ船を利用した日本人乗客数は約23万人。シニア層を中心に需要が高まり、12年以降は20万人以上で推移しているそうです。船旅、とっても注目されているんです。ぜひ、皆様も一度経験してみて欲しいのですが……。ということで、船の話は、またするとして、だいぶ脱線してしまったので、スタイルの話をしなくちゃですよね。

そんな船旅には、船内のドレスコードというものがありまして……。今、現在は、「エレガントカジュアル」、「スマートカジュアル」というスタイルが主流になっているんです。わかりやすく言うと、エレガントさのあるカジュアルスタイル。
エレガントカジュアルとは、ホテルのレストランで食事をするときのような、ジャケットスタイルであります。
で、必ず持って行くのが、ダブルのブレザーなんです。ネイビーブレザーって海に似合うんですよね〜。特に白パンツとの愛称が抜群。海の色のブルーや、船の色、波の色の白と相まって、とっても風景に馴染み、素敵に見せてくれるのであります。
着こなしのポイントは、自分の体型に合ったブレザーを選ぶこと。今なら、ナチュラルショルダーで、着丈の短いものがおすすめ。シングルでもダブルでもいいですが、ゴールドよりも、シルバーのボタンのものが、モダンに見えるので良いと思います。ちなみに、今回、着用しているものは、9年ぶりに昨年復活を遂げたオールドイングランド オムのブレザー。
特筆すべきは、計算されたコンパクトなシルエット。通常よりもボタンの掛けあわせが狭く設計され、ダブル特有の横広がりに見えず、締まって見えるのです。着丈もグッと短くなったことで軽快でモダンな印象に。上質なウール素材は、軽量かつシワに対する復元力も高いので、ガンガン着ても大丈夫。グレーパンツからデニム、白パンツ、白のショートパンツまで似合います。インナーは、白シャツ、サックスブルーのシャツはもちろん、写真のようにポロシャツやニットなんかにも似合います。とにかく、汎用性の高さが魅力なのであります。
今回は、船旅の話をしましたが、ゴルフ場に行くのに着て行くなんていうのも、素敵ですよ。ですので、ぜひブレザーを一着手に入れてみてはいかがでしょう?
ということで、今回はこの辺で、と思ったんですが、先日もお知らせした初の書籍が発売されるの今回も宣伝しちゃいます。
前回も書きましたが、発売は2016年の4月15日。
何を買えばいいのか? どう装うべきなのか?
誰のために着るのか? これさえ読めば、もう服装で悩まない!
ファッション雑誌を見る前に読むべき本を出します。
世界のエリートなら誰でも知っている
「お洒落の本質」
〜スーツの着こなし術から、世界の一流品選びまで〜

ぜひ、読んでくださいね。そうそう、Amazonで予約できますので、宜しくお願い致します。
では、今日はこの辺で。
アイテム
ブレザ/オールドイングランド
ポロシャツ/ザノーネ
ニット/ザノーネ
パンツ/インコテックス
ポケットチーフ/ムンガイ
スニーカー/ダーミ
ボストンバッグ/ルイ・ヴィトン
サングラス/レイバン
腕時計/ロレックス
ウォレットチェーン/ミワ
(すべて干場私物)
Photo:Kazuya Furaku
Text&Styling&Model:Yoshimasa Hoshiba
エロサバ-Hoshipedia
「エロサバ」とは、“エロいコンサバ”の略で、干場の哲学により生まれた造語。シンプルでベーシック、コンサバティブな洋服を着ているのにも関わらず、着こなし方次第でSEXYにエロく見えるスタイルのこと。例えば、一番象徴的なのは喪服の女性。成熟した大人の女性が喪服を着て、メイクも抑制しているのに、なぜか色っぽく見えるスタイル。例えば、上質な素材の普通の白いシャツを着ているのにも関わらず、胸元のボタンを2~3個開けてセクシーに着こなしたり、袖口を捲って腕元を見せてヌケ感を出すスタイル。単なる粗悪な、しかもデザインが変わっている白いシャツでは駄目。上質な素材のベーシックな白いシャツだからこそ、エロく着こなしても、上品さを保つことが出来るのです。男性で例えるなら、自分の体型に合って仕立てられたミディアムグレーの無地のスーツを着て、上質な白シャツに無地のグレーのネクタイのような極めてコンサバティブなスタイルをしているのにも関わらず、内側から大人の色気が香るようなスタイル。要するに、さり気なく上品に見えるコンサバなアイテムを着つつも、エロく見えるスタイル。これが「エロサバ」スタイルの根幹でありキモ。

『FORZA STYLE』編集長
干場義雅
尊敬する人は、ロロ・ピアーナの元会長セルジオ・ロロ・ピアーナさん、ピエール・ルイジ・ロロ・ピアーナさん、トッズの会長ディエゴ・デッラ・ヴァッレさん、格闘家のブルース・リーさん、初代タイガーマスクの佐山サトルさん。
スポーティでエレガントなイタリアンスタイルを愛し、趣味はクルーズ(船旅)と日焼けとカラオケ。お酒をある一定以上飲み過ぎると、なぜだか一人感無量状態になって男泣きする現在42歳の小誌編集長。東京生まれ。
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