「奇跡の一本松 万年筆」あの日の記憶をのせて
東日本大震災から5年目を迎える今年3月11日。リシュモンジャパン株式会社モンブランが、東北大震災により甚大な被害を受けた陸前高田市の復興を願って、チャリティーオークションを開催。
今回オークションにかけられる商品は、昨年3月11日に日本国内のみで限定発売し、なんと即日完売となった特別限定万年筆「モンブランマイスターシュテュック奇跡の一本松」の保存用の試作サンプル。あの「奇跡の一本松」の切り落とされた枝を使って作られた逸品です。
注目すべきは、この万年筆に込められた職人たちの思い。マツ、しかも海水の塩分を含んでいるという木材を使用するのは未知の領域。これは、モンブランにとっても大きなチャレンジでした。過去にも木を素材にして万年筆に挑戦したことはあったのですが、それは堅い材木を使用した場合でしたから。
そんな無謀とも思える挑戦を成功させたのが、ドイツ・ハンブルクの熟練した職人たち。独自の技術とノウハウを注ぎ込み、諦めずに試行錯誤を繰り返し、彼らのクラフツマンシップが実を結び、3年の歳月をかけて特別な113本が完成したのです。
上質な万年筆だからこそできた逸品は、何世代にも渡って継承すべき品。私達ができること、それは“決して忘れない”ということなのかもしれません。
Text : Akiko Uehara
【問い合わせ】
モンブランコンタクトセンター
フリーダイヤル0120-39-4810
月~金(祝祭日を除く)
午前11時~午後7時
http://www.montblanc.com/ja-
(入札に関する詳細は上記サイトにてご確認ください)
【ライタープロフィール・上原亜希子】 神奈川県出身。学生時代にアメリカ留学後、大手電機メーカーに就職。その後外資系コンサルティングファーム勤務を経てパリへ3年間の留学。結婚を機にパリからアメリカへ拠点を移し、フランス・アメリカそれぞれの国の美味しい食べ物、美しい女性・男性を見て国際感覚を養う(笑)。 帰国後にフリーライターとして活動開始。趣味はテニスとお喋り。話しながら喜怒哀楽に大忙し。
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