ライトグレー×ホワイトの色合いが
シックに見えるポイントです
定番中の定番といってもいいボーダーシャツですが、しばらく着るのを避けていたんです。というのも、なんだか子どもっぽく見えてしまう感じがして……。もちろん、若いときは何着も買ったし、着てはいたんですけどね。
でも、そんな先入観を覆してくれる着こなしに出合ってしまいました! 来年の春夏シーズンのトレンドチェックをしていたとき、ファッションウェブマガジンの「Style.com」で見つけたブルネロ クチネリのコレクションが本当に素晴らしかったんです。で、そこで数多く登場していたのが、ライトグレー×ホワイトのボーダーシャツでした。
グレーの細身パンツを短めにしてスニーカーと合わせたり、ジレとホワイトパンツでまとめたり……。さらに、リネンのベージュスーツやレザーのライダーズジャケットのインナーに合わせたコーディネイトも印象的でした。どうしてもマリン風にはなるけれど、これなら大人が着てもカッコよく見えるかなと思いまして……。
それで、頻繁に顔を出している高円寺の古着店「サファリ」に行ったら、あるじゃないですか、イメージぴったりのボーダーシャツが! 正直、セントジェームスというところにこだわったわけではありませんが、この色合いはまさにドンピシャでした。それと少しゆったりめに着たいと思っていたんで、大きめのサイズも気に入りましたね。
値段は、確か3000円程度だったと思います(笑)。こういう定番モノは、新品にこだわらなければ、安く手に入れる方法はいくらでもあります。定番ゆえに、古着でも状態のいいモノはたくさんありますからね。
コストをかけなくてもいいところはかけないで、コーディネイトの妙技でスマートに見せる。まさに“エコラグ”的なショッピングだと思いますよ!
Photo:Yasuhisa Takenouchi
Text:FORZA STYLE
エコラグ-Hoshipedia
「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。
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