新しい高級フランス車が
いま立ち上がろうとしています!
モータージャーナリスト九島辰也が、イケフォーへ向けたクルマ選びを提案する連載。格好よくて、走りがいいだけではない、ミドルエイジのライフスタイルをより楽しく、豊かにするクルマ生活を当連載では考えています。題して、「イケてるクルマ選び(略してイケクル)」。
第3回となる今回は、日本でもカルト的人気をもつシトロエンDS19。そんな名車を起源にもつ現行DSシリーズがなんと単独のブランドになりました! パリ現地取材のホットニュースをどうぞ。
21世紀のいま、新しいカーブランドが立ち上がったのをご存知でしょうか。その名は“DS(ディーエス)”。そもそもはシトロエンのいちモデル。それが独立し、プジョーとシトロエンを所有するPSAグループの3番目のブランドとなりました。
じつは彼らは昨年6月にそんなニュースリリースを発表しています。なので、フランス車に詳しい方は知っていたかもしれません。が、それを大々的にお披露目したのは今年の5月。パリにて大きなイベントがあるというので足を運んびました……。
DSウィークと名付けられたそのイベントは、文字通り一週間行われました。パリ1区のチュイルニー公園に大きなパビリオンを設置したり、郊外のサーキットに人を集めたりしました。そして最終日にはシャンゼリゼ通りをパレードしたのだから恐れ入ります。市を巻き込んでの大イベントなのです。
もちろん、クルマはまだラインナップされていません。当然です。生まれたばかりのブランドなのですから。が、その名前からわかるように、起源は1955年にリリースされ話題となったDS19。よってそれとその後継DS21、それから現行のシトロエンDSシリーズが今回の主役となったのでした。
ちなみに、この現行DSシリーズがまずはシトロエンから独立してDSブランドを構築。具体的にいえば、DS5/DS4/DS3。イベントでは今後6モデルに増やすとアナウンスされました。
そんな新ブランドのコンセプトは「高級フランス車の復活」。その意味では興味津々の方も多いことでしょう。ドイツ勢の躍進はすばらしいが、少し違った路線も考えたいところ。その意味ではオシャレでエスプリの効いたフランス車はバッチリ! フランス好きのウィットに富んだ大人には是非注目していただきたい。
それを象徴するのはアメリカの連続TVドラマ「メンタリスト」でのDSの使われ方。主人公パトリック?ジェーンが愛用していました。彼のキャラにピッタリ。ジェントルでユーモアがあってスマートな彼とDSの組み合わせが、新ブランドの未来を占っていると言えそうです。
Text:Tatsuya Kushima
モータージャーナリスト兼コラムニスト/日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員/2014-2015日本カーオブザイヤー選考委員/日本ボートオブザイヤー選考委員/(社)日本葉巻協会会員http://www.tatsuyakushima.com/index.html
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シトロエン コール
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DSウイーク用に作成されたショートムービーもお楽しみください!