■大人気のコンパクトクラスに大胆な個性が光る 「2008」
プジョーのSUVにおいて、もっともコンパクトなモデルが、この「2008」です。コンパクトハッチバックの208のSUV版という位置づけで、現行型は2019年に登場しました。
近年のプジョーのデザインモチーフといえば、ライオンのかぎ爪をイメージしたシグネチャーライトが特徴的。クラムシェルで厚みのあるボンネットフードや立体的な造形のサイドパネル、力強い前後バンパーなどのディテールに、LEDで配置された3本のラインが精悍で斬新な印象を加えています。
インテリアも、トップとボトムをカットした小径ステアリングと、その上から覗く高い位置に配置されたデジタルインストルメントパネル、そして奥行きのある3D表示のメーターを組み合わせた「3D i-Cockpit」など、個性的でインパクトある内容。未来的にも感じられる造形ではありますが、運転中の視線移動を少なくし、ドライバーの反応速度を向上させるといった実用面での効果もあるそうです。
ラインアップは1.2Lガソリンターボエンジンと1.5Lディーゼルターボエンジンの2種類で、どちらも電子制御の8速ATと組み合わせられます。プジョーのクルマは、小気味良いハンドリングとキビキビとした走りが魅力ですが、2008は、実用的な燃費性能とプジョーらしい走りをバランスよく楽しめるモデルです。
■彩りのある休日を過ごしたいときにぴったり!! 「3008」
その2008よりもひとクラス上に位置するのが、「3008」です。ボディサイズは全長4450mm×全幅1840mm×全高1630mm。マツダのCX-5とCX-30の間ぐらいの大きさです。
現行型のデビューは2016年(日本では2017年)と少し前のタイミングですが、2020年(日本では2021年)にプジョーの最新デザイン言語に基づいたフェイスリフトを受け、ライオンの牙をイメージしたLEDデイタイムライトが組み込まれました。
グリルはフレームレスとなり、バンパーやヘッドライトに溶け込むようなデザインとなっており、精緻なパターンを配置することで、ダイナミックで未来的な印象を与えています。インテリアは2008と同様にi-Cockpitを採用していますが、トリム類が水平基調でやや落ち着いた雰囲気となっています。
パワートレインは、1.6Lガソリンターボ、2.0Lディーゼルターボ、そして1.6Lガソリン+モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドの3種類。このハイブリッドは、後輪をモーターで駆動する4WDモデルでもあり、走り出しや高速走行、悪路や雪道でも安定感のあるドライブを楽しむことができます。