あるとないとでは、スニーカーコーデの幅が段違い!
人気連載「干場編集長のスタイルクリニック」略して【スタクリ】。第86回目は「クラシックスニーカー」。スニーカー人気が続く中、結局これに戻ってきたという人って多いのでは?
ハイテクやコラボといったトレンド性の高いスニーカーももちろん魅力。ですが、日々スニーカーを履く上で、結局は合わせやすさ、飽きのこなさ、世代を問わないといった、いわゆるエバーグリーンな魅力を備えるクラシックスニーカーは不可欠です。
「クラシックスニーカーの定義ですが、大体70から80年代、またはそれ以前に発売されたものを指します。昨今のスニーカーブームでは新作が話題を集めると同時に、クラシックスニーカーの魅力を再認識する人も続出。ファッションが全体的に原点回帰の流れとあって、一層注目が集まっています」
クラシックスニーカーの魅力は、そもそも発売から何十年と経っているとあって、トレンドに流されないこと。
「スタイルが確立されているので、トレンドを気にする必要はありません。それはまさにスタイルクリニックのポリシーとするところです」
さらに、ベーシックなデザインとあってコーディネートを選ばないのも大きな魅力。
「フォルムがシャープなものが多く、ゆえにカジュアルなコーデにはもちろん、ジャケパンスタイルのスラックスとも馴染み良いんです。ストリートからドレスまで着こなすイケオジこそ、履くべきスニーカーです」
トレンドも、世代も、さらにコーデも選ばないとなれば、もはや最強の呼び声も。持っておいて損のないスニーカーですね。
adidas Originals / アディダス オリジナルス
70年以上も前に誕生したのに今見てもクール
クラシック系の名作が数多く揃うアディダス。その代表格と言えるのが、サンバです。1949年に創業した同ブランドの中で最も古いモデルとされており、その誕生は1950年。モデル名は、かつて報道陣からサンバと呼ばれて以来、現在まで受け継がれる呼び名となりました。こちらはサンバ OG。見ての通りかなり薄いシルエットになっており、ベーシックなデザインにして履き姿は意外にもスタイリッシュなんです。
シャープなシルエットだからジャケットにもOK
ジャケット7万1500円/チルコロ 1901(トヨダトレーディング プレスルーム)、フーディ7万1500円/フィクサー(アルト エ デリット)、デニム3万8500円/マインデニム(マインド)、他私物
元々はサッカーシューズというバックボーンがありながら、ソールもアッパーも薄作りというシャープなシルエットは、こんなジャケパンスタイルにもマッチ。スウェットパーカにブラックデニムというカジュアルベースですが、ベージュとの落ち着いたカラーリングとの色リンクも相まって、大人な品良いコーデにまとまります。
干場編集長のアドバイス①「サングラス」
より洗練さを楽しむならサングラスをON
ストリートなカジュアルコーデから、品良いジャケパンコーデまでこなすクラシック系スニーカー。小物使いにおいても、もはや制限なし。
「今回はマットブラックなフレームのサングラスで、クールな雰囲気に。スポーティだけでなく、こんな風にキメた感じにも溶け込んでくれます」
干場編集長のアドバイス②「時計」
スニーカーと小物を色リンクさせて統一感を
小物同士の色や質感を揃えると、オシャレ度がグッと上がるのは定石。サングラスに合わせて、腕時計もマットブラックベゼルの1本を。
「実はコーデ全体の色味を、ブラックの3本ラインとベージュのソールを組み合わせたサンバ クラシックと合わせているんです」
adidas Originals / アディダス オリジナルス
色違いで持っておけばさらにコーデが捗ります
こちらも同じくサンバ OG。黒アッパーになることで、モードなコーデにもマッチする顔つきに。T-トウの素材にはスエードをあしらい、質感のニュアンスも楽しめます。サンバには、他にもスエード素材やヴィーガンなどのシリーズがあり、カラバリも豊富に揃っています。
NIKE SPORTSWEAR / ナイキ スポーツウェア
スラックスにも似合うのは細身が要因
1972年にナイキ初のバスケットボールシューズとして誕生したブレーザー。バッシュ黎明期らしいベーシックなデザインですが、昨今では数多くのコラボを行うなど、モードな世界からも熱視線を集めています。カットオフされたスポンジ製シュータンが、実にクラシック。
New Balance / ニューバランス
これぞ大人シューズの決定版にして進化版
1988年に誕生したランニングシューズにおける名作996。軽量性に優れたC-CAPや衝撃吸収性と安定性を両立するENCAP構造など、当時画期的なシステムを搭載した同モデルは、今もなおブランドの顔として君臨し続けます。こちらは当時と同じアメリカ製を採用した新色。
Reebok / リーボック
ちょいダッドなシルエットにイマドキ感あり
1985年にテニスシューズとして誕生したクラブC。Cはチャンピオンの意味で、高級感のあるガーメントレザーの採用しかり、機能性と上質感を楽しめるモデルです。80年代当時らしいややボリュームのあるシルエットながら、全体としてはスッキリ。ゆえにスタイルを選びません。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Ryoko Kanemoto
Hair&Make-up:Megumi Ochi
Model : Noah Ishikura
Text:Masafumi Yasuoka
Direction:Yoshimasa Hoshiba
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アディダスお客様窓口 0570-033-033
ナイキ カスタマーサービス 0120-6453-77
ニューバランスジャパンお客様相談室 0120-85-7120
リーボック http://reebok.jp/
トヨダトレーディング プレスルーム 03-5350-5567
アルト エ デリット 052-253-7718
マインド 03-6721-0757