【後編】「孫の将来は医者以外認めない！」孫依存の姑が教育方針に過干渉する、闇深い理由。

LINEを送信後、機嫌を損ねたのか数日間連絡は来なかった。

「ここまではっきり意見を伝えたのは初めてだったので、どんな対応をされるかビクビクしていました。２週間後、義母も一緒に外食へ行った際は普通に会話をして、何もなかったような雰囲気だったので、いつか仕返しされるんじゃないかと怖かったです」

「反省した？ いやまさか……」と思っていた矢先、いきなり姑からこんな話をされたのだった。

「実はね、最近カラオケしてるの。２ヵ月前にお向かいの田中さんに誘われてシニア向けのカラオケサークルに行ったの。最初はしぶしぶ参加したけど、とっても楽しくてね。それから結構行くようになって、毎週火曜日と金曜日が待ち遠しいのよ」

最近連絡がないと思っていた姑はカラオケサークルに入り、カラオケ喫茶で同じ趣味をもつ仲間とお茶をしたり歌い合ったりしているらしい。

「娘の塾の成績を見て口出ししてきますが、趣味を見つけたからか前よりもマシになりました。平日に急にマンションへ来る頻度も減ったんですよ。聞いたらサークルで出会った友人と出かけているようです。

趣味を見つけてからイキイキしている感じがするし、新しいコミュニティができたのでこっちへの執着が若干減ったのでよかったと思ってます。歌はもともと上手なので近々大会に出るらしく、なんだか楽しそうですよ」