【後編】「孫の将来は医者以外認めない！」孫依存の姑が教育方針に過干渉する、闇深い理由。

「そうじゃないけど、たまには一人でのんびりしてほしいってこと。宿泊費は母さんが出してくれるんだって」

夫が話した宿泊先は県内で有名な４つ星ホテル。野外プールとインドアプールが充実している観光客に人気の宿だった。

今までで数回、姑が娘たちを連れて旅行に行ったことがあるが、同伴者は夫のみ。舞子さんはいつも留守番係だった。

「夫の地元に住んでいるので、こっちには私の身内も友人もいません。仕事と子育ての毎日なので、羽を伸ばしていいよと言ってくれるのはありがたかったんですが……。

ほとんどお留守番係ですから、家族の時間を奪われている感じがして、いい気はしません。娘はなんでも買ってくれる姑と一緒にいられて嬉しそうですし、完全に拒否もできません。

たしかに、皆が出かけているときは一人映画を見たり岩盤浴へ行ったりしてリフレッシュできます。でも、楽しい時間は家族みんなで共有したいんです。

次は勝手に、東京へ行く計画を立てているみたいです。義理の妹に会いに行くとかで。きっとその旅行のメンバーにも、私は含まれていません」