意外と簡単! しかもコーディネートの幅も広がります!
人気連載「干場編集長のスタイルクリニック」略して【スタクリ】。第71回目は「ライダースジャケット」です。あれ? また? そう思った方、今回はちょいと趣向が異なるんです。
スタイルクリニックの定番アイテムであり、干場編集長の愛用アイテムにおける代表格といえばライダースジャケット。これまでにも何度かご紹介しましたが、今回はいつものブラックじゃないんです。
「これまでブラックを中心に、ブラウンまではご紹介してきました。今回は、そこから一歩踏み出してカラーレザーに注目したいと思います。ブラックやブラウンといった定番色を揃えた方も、カラーレザーを取り入れることでコーデの幅がグッと広がります」
カラーレザーと聞くと、一気にハードルが上がる印象を持つ方も多いでしょうが、トーンと質感次第で意外と着こなしやすかったりするのだとか。
「表革の場合は、発色が抑えめなものを選べばシックに見えます。また、発色が良い色でもスエードにすることで落ち着いて見えるんです」
それでも不安な人は、シンプルなシングルを選ぶのも手。
「スタクリが推奨するモノトーンコーデなら、カラーレザーのライダースもすんなりまとまってくれます。いつもと違う雰囲気を楽しみたいなら、是非ともチャレンジを」
いつものモノトーンベースなら、カラーレザーも一層映えるというもの。重たい色使いでまとまりがちな秋冬だけに、活用したいところです。
FIXER / フィクサー
ブラウンとはひと味違う、大人の色気カラー
Tシャツ9350円/クロスクローゼット、デニム3万8500円/マインデニム(マインド)、靴5万2800 円/パトリック(ミニマルワードローブ)、その他⼲場編集⻑私物
ソリッドな印象のシングルライダース。新色のバーガンディを纏うと、色気が増します。不慣れな人も多いでしょうが、他をモノトーンでまとめれば馴染み良し。
「発色が抑えてあるので、いかにもカラーレザーという感じがないでしょう? カラーレザーだからといって、特別に意識する必要はないんです。」
ワイルドデザインも色次第で大人顔に
ショルダーに走らせたステッチ。本来ライダースらしいワイルド感を強調するデザインですが、バーガンディなら落ち着いた印象に。
「定番モデルのF2です。ブラックならストイック、バーガンディならセクシーにと、色で印象はガラリと変わります」
干場編集長のアドバイス①「サングラス」
ストイックというより渋い大人な印象に
オールモノトーンコーデに合わせた場合と比べると、サングラスも少しだけやわらかい印象に。
「ウェリントンタイプのブラックパンサーです。バーガンディレザーとなら、オトコらしくも大人な品の良さが楽しめます」
干場編集長のアドバイス②「時計」
例えばドレスウォッチでもいいんです
バーガンディーになることで、やわらかく色気のある雰囲気になったライダースコーデ。それにより、ラバーバンドも馴染みやすくなります。
「無骨感のあるダイバースもハードになり過ぎないので、腕時計の選択肢も増えます」
干場編集長のアドバイス③「ウォレットチェーン」
アクセはゴツさよりも繊細さに重きを
ライダースジャケット、そしてブラックデニムと好相性なアクセサリーといえばウォレットチェーン。
「シックで色気のあるバーガンディカラーに対しては、ゴツめなチェーンではなく細身で華奢なチェーンが似合います」
干場編集長のアドバイス④「スニーカー」
足元は軽めに、でも色気はしっかりと
ライダースにブーツがお似合いなのは言うに及ばず。しかし今回はブラックレザーのコート系スニーカーを。
「バーガンディによりワイルド感が抑制されるので、足元は軽めでもOK。とはいえ、今回は色気を意識してブラックレザーで」
LANVIN COLLECTION × EMMETI / ランバン コレクション×エンメティ
こんなに湿度高めなブルーもあるんです
イタリア・フィレンツェのレザーアウターブランドへの別注となるこちら。エンメティの定番モデルであるJURIの中綿タイプANDREAで、やわらかなラムナッパレザーをブルーグリーンに染め上げることで、スポーティにして落ち着いた印象を楽しませてくれます。
EMMETI for SOVEREIGN / エンメティ フォー ソブリン
大胆色をあくまで品良く楽しむならスエードで
色としてはあざやかなグリーンではありますが、スエードを染めることでトーンが抑えられ、シックで品良い顔つきに。こちらは別注で、ベースとなるのはエンメティの定番人気モデルJURI。装飾性を削ぎ落としたシンプルなデザインも、上品な雰囲気の理由に。
EMMETI / エンメティ
大人の貫禄が欲しいならマロン系が狙い目
さすがラグジュアリーレザーブランド。スエードの質感が実にしっとりとして、高級感を楽しませてくれます。シングルのJURIと並ぶ定番人気モデルのGABRIELEで、オトコらしさを楽しめるブラックのラムナッパに対して、こちらのダークグレースエードは渋さと貫禄あり。
CINQUANTA / チンクワンタ
ニュートラルな色合いはコーデもしやすいかと
レザー初心者でも比較的取り入れやすいのがベージュ。それも、ソフトで軽やかなゴートスエードなら、ライダースに不慣れな人でも着回しやすいかと。それでいて、無駄のないシルエットはどこかドレス的な洗練さあり。ブラックと共に揃えておくと何かと重宝確実です。
Cruciani / クルチアーニ
メンズファッションにおける大定番色です
ジップラインを隠すなど、シングルライダースの魅力であるソリッドでミニマルな雰囲気を極限まで求めたこちら。光沢感のあるラムレザーが、都会的な雰囲気に。ライダースとしては比較的珍しいグレーですが、ベーシックな色とあって結構合わせやすいんです。
FIXER / フィクサー
同じブラックでもそのインパクトは雲泥
こちら、実は干場編集長の私物。カラーレザーではないのですが、定番のブラックやブラウンから思い切って踏み出すなら、こんな総クロコダイルなんてのもありかと。ただし、お値段もかなりのものですけどね!
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Ryoko Kanemoto
Hair&Make-up:Akiko Obokata
Model : Noah Ishikura
Text:Masafumi Yasuoka
Direction:Yoshimasa Hoshiba
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アルト エ デリット 052-253-7718
ランバン コレクション 表参道店 03-3486-5858
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バーニーズ ニューヨーク 050-3615-3600
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