プロ野球日本シリーズで、38年ぶりに阪神が日本一に輝いた。
「岡田彰布監督は、38年前の優勝時に主力選手として活躍していました。2004年から2008年に阪神で1度目の監督を務め、2005年にリーグ優勝。そして今季、2度目の監督に就任して、日本一に導きました。昨夜は道頓堀は歓喜の渦に包まれたようです。今後も祝賀セールが行われるなど、さらなる経済効果も見込まれています」。
阪神ファンは野球ファンのなかでも特別、熱いと言われることも多い。
「芸能人や各界でも阪神ファンを公言している人は多いですよね。熱狂的な阪神ファンを猛虎と呼ぶことでも知られています。昨晩も道頓堀では六甲おろしの大合唱、さらには数十名が川にダイブDJポリスも出動するなど、1300人体制の警備だったそうですが、現場はカオスだったと報道されています」。
この行為には阪神ファンからも疑問の声が上がっている。
「こういった一部の過激な行動がファン全体のイメージ低下に繋がっていることは言うまでもありません。節度を守ることはどんな場面でも重要ですね」。
応援する側のマナーもまた、実は多くの人の目に晒されている。今回は息子の野球の応援で批判を浴びることになったあるご家族の告白をご紹介したい。
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鷲尾玲子さん(仮名・48歳)は、小学生と高校生の男の子をもつ母親だ。子どもたちは夫の強い勧めで幼い頃から、野球を習っている。
「地元の少年野球クラブに入っています。野球をやらないという選択肢は我が家にはありません。夫が生粋の野球好きなんです」。
夫の地元は東京でジャイアンツのファン。
「夫は根っからの巨人好き。自身も高校まで野球をやっていたこともあり、今でも野球命ですね。子どもたちの野球チームのコーチでもあります」。
玲子さんの地元は滋賀で、隠れ阪神ファンだという。
「昔はテレビのチャンネル権は、お父さんにあったでしょう?だから、ペナントレース中は野球中継が基本。父がビールや焼酎を煽りながら、あーでもない、こーでもないと言いながら野球を見るのが日常の風景でした。その影響で、応援するなら本当は阪神ファン。でも喧嘩になるので家ではその話はしません」。
結婚前のデートはもっぱら野球観戦だったらしい。
「よく神宮にいきましたね。あの頃は今よりもっと手荒な応援でブーイングとかヤジも普通にありました。今なら一発アウトな発言もよく耳にしました。正直なところ、私はそれはそれで楽しいというか、燃える感じで好きでしたけど」。
しかし、時代は変わっている。