「誰のおかげで試合ができているんだと夫が怒鳴ったんです。お母さんが洗濯やお弁当の準備をしてくれているからだろうと。私もそれには同意。私には応援に行く権利があるんです。次男は黙ってしまいました」。
次男の願いも虚しく、玲子さんはその後も欠かさず応援に駆けつけた。
ある日の練習試合で、現地に着くとチームメイトのママが数名、並んで玲子さんに何か言いたげに近づいてきたという。
ー応援を少し控えていただけませんか?
その言葉に玲子さんは、びっくりしてしまったという。
「私は長男のときに、保護者代表もやっていましたし、このチームのことはよくわかっています。尽力してきた自負もあります。それなのになんで新参者たちにこんなことを言われなきゃならないのか、全然わかりません。もちろん反論しましたが…」
【後編】では玲子さん夫婦が気付かずにしていた「応援虐待」の実態を詳しく追っていきたい。
取材・文/悠木 律
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