若手の中に飛び込み真剣勝負を受ける くっきーは やはりカッコいい。
『千原ジュニアの座王』(関西テレビ)
「どうしましょ? めちゃくちゃ怯えてるんですけど」
最初にイスに座れなかったモンスターエンジン西森は、「モノボケ」の椅子に座り震えている くっきー!を見て笑った。
軽く発したひとボケをきっかけに審査委員長として出演するはずの くっきーが、椿鬼奴と交代し「元審査員長」としてプレイヤーで参戦することになってしまうという前代未聞の“事件”が起こった『千原ジュニアの座王』。
モンスターエンジン西森の他、今回のプレイヤーは結果的にこの“事件”の引き金を引いたこととなった「武将様」ことミサイルマン岩部、ロングコートダディ堂前、サツマカワRPG、真空ジェシカ・ガク、コットン、寺田寛明、ザ・マミィ林田と実力派が揃う。その多くが くっきーとは1世代、いや2世代ほど離れた若手だ。なりゆきとはいえ、そんな中に飛び込み真剣勝負を受けるくっきーは やはりカッコいい。
「一旦ちょっとね。楽しみはとっておく感じにしといて」
西森は震えるくっきーを指名するのはやめ、「大喜利」に座るコットン西村と対戦。くっきーとしては、すぐに対戦して盛大に負けて笑いにするという道も考えただろうが、それも防がれ、よりガチの勝負への外堀が埋められていく。
一方、急遽審査員長を任されることになった椿鬼奴も“試練”の時を迎えていた。
勝敗の札をあげることを求められ「私か、やっぱり…」と天を仰ぎ、迷いに迷いながら札をあげる。鬼奴はどちらかというと我が道を行く芸人。他人の笑いの良し悪しを判断するなどという行為はおそらく慣れていないだろう。しかも、この番組の場合、審査するのはたったひとり。自分の審査で勝敗が決まってしまう。責任は重大だ。
「めちゃくちゃ審査って嫌ですね!」「だって そっちでやる気でもいたし」と嘆くのだ。
3回戦で、遂に くっきーがイス取りに敗れ指名する側に。
「あえて座らんかったっていうのもありますわ」と 不敵に笑いながら座っている芸人たちを見て回る くっきー。
「言うても元審査員長ですから。強い人間しか座れませんですからね。負けるはずない」
振りに振った くっきーが指名したのは、「1分トーク」に座る武将様。自分がプレイヤーとなる“元凶”を作った因縁の相手だ。武将様といえば この番組の常連実力者。くっきーといえども簡単な相手ではない。
「お前殺したるわ」と くっきーが凄めば、「参りましょうか」と臨戦態勢の武将様。いやがおうにも盛り上がる。
果たして、くっきーはその実力を見せつけることができるのか。
ジュニアが「いや、これあるよ!」と興奮する大荒れの『座王』を制すのは誰なのか。
番組屈指の波乱に満ちた回は刺激的で目が離せなかった。
千原ジュニアの座王 元審査委員長くっきー!緊急参戦45分SP 堂前&コットン&寺田寛明 (カンテレ) 6月23日(金)放送分放送分をTVer観る