靖子さんが相談相手に選んだ保護者も、やはり男性教員に娘が生理中であると伝えることに抵抗を感じているという。
「前に、男性に何か器具みたいなものをつけて、生理痛の痛みを疑似体験することで生理の大変さを理解してもらうというイベントをテレビで報道していたんですが、正直、何か取ってつけたみたいだなと思いました」
男性に生理の本当の不快を理解してもらうことは難しいと靖子さんは語る。
「そもそも、生理に対する理解を促すという意味では、女性VS男性というのでもないと思うんです。例えば女性の中にも生理痛がほとんどない人がいます。
そういう人の中には、生理痛で寝込んじゃう人を『嘘ついてるんじゃない?』なんて思ったりする人もいるんですよ。男女とかいうよりも、個人差が大きいということは男女問わずもうちょっと認識すべきだと思います」
その一方で、理解が深まってきたからといって、男性に生理のことを何でもあけすけに話せるか、話したいかというと、それはそれで違うと靖子さんは考える。
RANKING
1
2
3
4
5
2
3
4