■リセールは「TX Lパッケージ」の7人乗り、サンルーフが必須!!
前段で少し触れたように、プラドはリセールのいいクルマとして知られている。ただ、「プラドならばなんでもいい」というわけではなく、よりよいリセールを実現させるためには、いくつかのポイントを押さえたモデルを購入する必要がある。
ではどんなポイントを押さえるべきか、プラドの流通に詳しい、中古車買い取り専門店に取材したところ、グレードは、2.7L直4ガソリン車の最上級グレード「TX Lパッケージ」の7人乗りで、ボディカラーはパールホワイトかブラック、メーカーナビを搭載し、オプションはサンルーフを押さえてほしい、とのこと。モデリスタなどの純正エアロキットが装着されているとなおよいらしい。これらは、中古のプラドが輸出されていく海外で、人気装備になっているためだ。
■プラドを手放すタイミングは、2度目の車検前か3度目の車検の前!!
また、手放す際にもポイントがあるという。それは「売却するタイミング」とのこと。下取りに出された中古車は、海外へ輸出されることも多いが、この海外への輸出の事情に、クルマのリセール価格は大きく左右される。プラドが輸出されていくのは、もっとも多いのがロシア、次いでケニアやバングラデシュ、パキスタン、マレーシアなど、とのこと。これらの国の中には、外国車の輸入を制限するための「年式規制」を導入している国があり、例えば、バングラデシュは製造年5年落ちまで、ケニアは登録年7年落ちまでといった具合に規制をかけている。
製造年や登録年など、ややこしい区分けはあるが、プラドの場合は、バングラディッシュとケニアの規制にかからない、2度目の車検(登録年5年目終了)もしくは3度目の車検(登録年7年目終了)のタイミングの前に売りに出すのがベストとのこと。たとえば、2020年6月製造の中古プラドを購入した場合、製造年5年落ちの「2025年12月まで」に輸出されるよう、2025年6月頃には販売店へ売りに出してもらうと、高めに買い取れる可能性があるという。これが、賢いプラドの売り方だそうだ。