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CAR Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

フェラーリvsトヨタ。来季のWECでドリームマッチが実現するぞ!

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ハナシを戻します。『フェラーリ499P』は、このスポーツカーレースで天下を取るためのカテゴリーに属するワンオフのワークスカーです。現在、その王者はトヨタの『GR010ハイブリッド』ですが、長年トヨタが頑張ったので来季は車両規定が変わり、その他のメーカーにも勝つチャンスが巡ってきたのです。で、このトップカテゴリーであるLMH(ル・マン ハイパーカー)クラスに名乗りを上げたのがフェラーリであり、また、プジョーも今季途中からレースに参戦しマシン開発を進めています。

で、少しややこしいのですが、このLMHクラスの下にLMDh(ル・マン デイトナ h)クラスというカテゴリーがあり、こちらは車体を認定メーカーから選択し購入。エンジンを自由に選択(独自開発可能)し、統一規格のハイブリッドシステムを組み合わせパワーユニットを構成する……というクラス。うま味は参戦費用が安く済む上に、レースの流れ次第でLMHクラス同様にル・マン24時間レースでの総合優勝を狙える……というのが2023年シーズンのWEC(世界耐久選手権)なのです。

いまでこそ各エントラントが納得する(妥協できる)車両規定なのですが、ココに落ち着くまでがすったもんだありまして、その原因は、WECがFIA(国際自動車連盟/フランス)、ル・マン24時間レースがACO(フランス西部自動車クラブ/フランス)、LMDhがIMSA(国際モータースポーツ協会/米国)と取り仕切る団体が3つもあるのです。

欧州を中心としたモータースポーツ全体の覇権を握るFIA。しかし、伝統あるル・マン24時間レースを運営するのはACO。そして、北米マーケットを転戦するIMSAにも権威があります。しかし、それぞれに事情があるとはいえ、わかりやすくいうと、3団体間で交流戦を行うことで権威や利益を得られる……という事情もあったりします。つまり、新たな落しどころを見つけて多くの自動車メーカーやエントラントを募り2023年シーズンがはじまるという構図なのです。



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