ミサキをひとりにしないために、自分が家庭を捨ててミサキと一緒になるのではなく、ミサキに家庭を持てという。それも、自分の友人と。
本当にミサキがいうような考えでマコトが友人を紹介したかは不明だが、いまだにミサキとの関係を続けているのだから明らかに異常だ。
「気持ち悪い。その一言につきますよ」
その後もミサキは、新居はマコトの家の近くに決めたと嬉しそうに話していた。
「子どもも計画的に作ろうって彼と話してて。できたら旦那じゃなくて彼との子が生まれるといいなあ。どっちの子でも、彼なら可愛がってくれると思うけど」
そこまで聞いたところでユミはミサキとの通話を切り、長年の親友をブロックリストに追加した。
「さすがに、ちょっとついていけなくて。衝動的に切ってしまいました。家もそんなに離れてないから、その気になれば会えたと思うんですけど……それっきりでしたね」
その後、人づてにミサキが子供を産んだことを知らされたが、子どもの父親のことは考えないことにしている。
Text:FORZA STYLE
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