長く休んで緩んだ気持ちは、足元から引き締めるが吉です!
3年ぶりに制限がなく、帰省や旅行を楽しんだ方も多かった今年のGW(ゴールデンウィーク)。10連休なんていう長期休暇を得られた方も ちらほら。
長い休みでノンビリできた反面、休み癖がついて通常モードに戻すのが大変だとか、五月病の気配が漂ってきてるなんて怖い話も…。
このままズルズルと気が緩んでしまうのは避けたいので、まずは装いから引き締めるべく、ビシッとスーツを身に纏い、正統派な黒の革靴を履いてみるのはいかがでしょう?
ということで、第86弾は長い休み明けに履きたい! 背筋を伸ばす黒の革靴をピックアップしてみます。
ビジネス用の靴として最も正統なのは、黒のキャップトゥ オックスフォード。つま先に横一文字に切り返されたデザインの靴のため、ストレートチップなんて呼ばれたりもする、オックスフォードという内羽根のモデルです。
フォーマルかつベーシックな靴なので、見た目にもキリッと引き締まりますし、冠婚葬祭など かしこまった場にも対応できます。
そんな「内羽根」のオックスフォードに対して、靴紐を通している部分である羽根が甲の上に乗っているような状態の靴を「外羽根」、ダービーと呼び、フォーマル度は弱まります。
そして、ビジネスーンのカジュアル化が進み、スーツを含めて捉え方が変化している状況で、求める声が大きくなってきているのが、モンクストラップシューズ。全体のバランスを調和させて履きこなせるなら、ビジネスでもまったく問題なく、素敵だと思います。
では話をクルリンパと戻して、 背筋を伸ばす黒の革靴の投稿5選をご紹介していきます!
ジョンロブの「シティⅡ」と、大塚製靴のオックスフォード
まずは、春雨に負けない靴の回に続いての登場となる@cgmh_kskさんの投稿から。ジョンロブ(JOHN LOBB)の「シティⅡ(CITY Ⅱ)」と、大塚製靴のオックスフォードです。
イギリスの雄、ジョンロブが ややボリューミーな木型(ラスト)「8695」を採用して作り上げた名品「シティ」。その後継として、細身で小さめのラウンドトゥ、ややロングノーズな木型「7000」を採用し、2007年に登場させたのが「シティⅡ」です。
一方、1872年に大塚岩次郎氏が創業した、現存する日本最古のシューメーカーが大塚製靴。明治天皇の靴製造や、第二次大戦終戦に至るまでは日本軍の官給軍靴製造を一貫して請け負っていました。@cgmh_kskさんのオックスフォードは、恐らく最上級ラインの「M5-300」。
じつは、右足をジョンロブ、左足を大塚製靴で並べているんですが、写真をパッと見ただけでは判断できません…。もちろん、じっくり革質やステッチ幅などを見れば、違いが分かると思いますが、やはり日本の革靴を作る技術は格段に上がっています。価格も3倍くらい違うのに、ここまで作り込めるのは素晴らしい!
そして、@cgmh_kskさんのお手入れ具合も抜群です。クリームとワックスを最小限に控えて、ここまで光沢を出せたら完璧です。どちらの靴も喜んでいることでしょう。
今後も綺麗にメンテナンスして長く靴を愛でてあげてください!