新年度を迎えるときは、姿勢正して正統派の英国靴を履いてみては?
突然夏のような暑さが訪れたり、かと思えば冬のように冷たい雨…。ブーツを仕舞おうかと思った手は止まり、雨仕様の靴を引っ張り出したり。三寒四温とは言いますが、ちょっと過酷過ぎる……。
しかし、まもなく春分となり、桜が咲く頃には安定していることを期待して、やってくる新年度は王道で正統派の革靴を履いて迎えたい。
というわけで、第79弾は新年度に履きたい王道の英国靴をピックアップしてみます。
紳士の国、英国。彼らの足元を飾ってきたのが、卓越した職人の手によって生み出された質実剛健な革靴たち。
18世紀半ばから起こった産業革命を起因に、農業以外の仕事をする人が増え、靴の需要も急速に伸び始め、1829年に創業したトリッカーズを皮切りに、ロンドンには数多くのビスポーク工房、靴を作るための好条件が揃ったノーザンプトンには靴工場が設立。19世紀中には、多くのシューズブランドが誕生していきます。
その後、アメリカで発明されたグッドイヤーウエルテッド製法によって、靴を大量に生産することが可能となり、いち早く工業化に成功したノーザンプトンは、靴の聖地と呼ばれるようになりました。
では話をクルリンパと戻して、王道の英国靴の投稿5選をご紹介していきます!
ジョンロブの「モールトン」
まずは、安定の投稿キング! #靴魂を牽引する存在@ryuki_hさんの投稿から。ジョンロブ(JOHN LOBB)の「モールトン(MORTON)」です。
イギリス、いや世界においてもトップランカー、「キング・オブ・シューズ」の座を守り続けるのが、ジョンロブです。
数ある名作の中で、2015年に日本限定モデルとして登場したバッファローカーフのシボ革を採用し、ラギットなアシュビーソールを装備した7アイレットのレースアップブーツが「モールトン」ですが、こちらはその原型ともなったコテージラインのオリジナル。なんと、9アイレットです!
25年以上の前の靴とは思えない、状態の良さには驚かされますし、写真からもモッチリとした上質な革質が伝わってきます。
パラブーツ、エシェン、ハードリッジなどなど、どこがジョンロブのコテージラインの生産を請け負っていたのかは、つねに論争が繰り広げられますが…、果たして この「モールトン」はどこで生産されたのか…??
毎度毎度、@ryuki_hさんのコレクションには舌を巻きますし、さらに貪欲に靴道をひた走る姿勢には感服です! これからも僕らを驚かせ続けてください。