あまりの穿き心地の良さに負けて……
さて、214回目は久々に「エルメス」以外で、「ブルネロ クチネリ(Brunello Cucinelli)」のスウェットパンツです。
もういい加減、打つのもウンザリですが…、コロナ禍で蔓延防止等重点措置とか、3度にわたる緊急事態宣言とかで遠出どころか外出することもままならず、近所に買い出しに出掛けるか以外は ほぼ自宅を警備しているような状態。
これもウンザリですが、会議や打ち合わせはリモートになり、腰上しか見えないため、上着はそれなりな格好にしますが、パンツは日に日にイージーなものになってしまっています。
ベルトではなくドローストリング、シワになりづらく、家でも簡単に洗えるリラックスなシルエットに。
これがニューノーマルって言われたらそれまでなんですが、"少しでも争って ちょっとだけドレスアップしてみたり、リラックスして他人から見えないであろうパンツでもあってもラグジュアリーなものを"ということで選んだのが、今回の「ブルネロ クチネリ」のスウェットパンツです。
以前、御殿場のアウトレットに出掛けた際、店頭を覗いてみたらトラベルウェアシリーズが豊富に揃っていたんです。
スウェットパンツもグレーやネイビー、ホワイトなどカラーが充実していたんですが、すぐ目に飛び込んできたのが、このベージュ!
カフェオレカラー? ミルクティカラー?? 「ブルネロ クチネリ」の生み出すベージュには、他のブランドではあまり見かけない、なんとも上品で洗練された雰囲気が漂います。
そして、ウエスト部分がホワイトに切り替えられているのもポイント! タックインして着ることはなさそうなんですが、まるでカフェオレの上にホイップクリームが乗ってるようなデザインに一瞬で目が奪われてしまいました。
裾はリブになったオーソドックスなデザインなんですが、センタークリースが入っているので、リブを内側に折り返して穿けば、スウェット地のトラウザーのように見えなくもない(笑)。
後ろ側にもきっちり入れてあるあたり、さすが「ブルネロ クチネリ」です。
素材の良さは、すでに体験済み。スウェットのカーゴショーツや、フーデッドベストは纏うたびに まるでカシミアのような肌触りに感動すら覚えていますし、定価では躊躇しますが、ここはアウトレット、だいぶお値引きされていましたので、迷わず清水ダイブしました。
ちなみに、カシミア100%のものもあったのですが、そちらの定価は約3倍の25万円超え…。いくら破格で買えるアウトレットでも手が届きませんでした(笑)。
そういえば先日、件のベストと合わせて、ヘススカノヴァスのベージュを履いていたら「柴犬みたいのがいる」って言われてしまったので、今後はベージュのワントーンで着るのは控えて、パンツはネイビーにしようと決断したんです。
えっ? あぁ、そうそう。あまりに穿き心地が良かったもので、ベージュだけでなく、汎用性の高そうなネイビーも一緒に色ち買いしときました。
色ち買いと書きましたが、じつはこちらのネイビーは裾がリブではなく、クリースも入っていないのでディテールが微妙に異なり、厳密にいうと別のスウェットパンツ。
どちらも緊急宣言下において、八面六臂の活躍を見せてくれています!
だからって、勢いに任せて この価格のスウェットパンツを2本まとめて買うような愚行は 今後は控えようと思いましたとさ。
Photo:Shimpei Suzuki
Text:Ryutaro Yanaka