人生には、どうしても手放せなかった服、そう「捨てなかった服」があります。そんな服にこそ、真の価値を見出せるものではないでしょうか。そこで、この連載では、ファッション業界の先人たちが、人生に於いて「捨てなかった服」を紹介。その人なりのこだわりや良いものを詳らかにし、スタイルのある人物のファッション観に迫ることにします。
好きなタイプのデザイナーでした。
独立後 八面六臂の活躍を見せる、世界のファッションアイコン 小木"Poggy"基史さんに続いて登場するのは、編集長干場とともに手掛ける「WH」を筆頭に、数々の名靴を世に送り続けるシューズデザイナーの坪内浩さん。坪内さんが膨大な数を所有してきた中でも捨てられなかった服をご紹介する企画の第8回目も「ドリス ヴァン ノッテン」のニットです。
こちらは、オレンジのニットを買った後に手に入れたのかな。買って着てみて、「ドリスのニット、いいなぁ」と思ったので、チェックするようになって。
同じくパリのボン・マルシェ(Le Bon Marché)で買いました。ドリスは、安定してイイですよね。好きなタイプのデザイナーなんで、気になるものがあればよく買っていました。ただ、最近はあんまりチェックもしなくなりましたが…。
モヘアは、普通のウールに比べて毛抜けはありますが、毛玉にはなりにくいんです。しかも、メリノやアルパカなどを混紡しているからか、毛抜けも気にならず、イイ状態を保ったままです。それほど着ていないからかもしれませんが…。
こちらももちろん手放すことはないと思います。
Photo:Shimpei Suzuki
Edit:Ryutaro Yanaka
坪内 浩
シューズデザイナー
エスペランサ靴学院卒業後、靴業界のコンサルティング会社ジャルフィックに入社、各メーカーの企画デザインに携わる。フリーランスのデザイナーとして活躍した後に、マグナム創立に参画して「プレミアータ ウォモ」や「エンツォ・ボナフェ」を日本に紹介。2008年より長年のキャリアの集大成として、自身の名を冠したブランド「HIROSHI TSUBOUCHI」をスタートし、現在はFORZA STYLE編集長の干場と「WH」も手掛ける。
シューズデザイナー
エスペランサ靴学院卒業後、靴業界のコンサルティング会社ジャルフィックに入社、各メーカーの企画デザインに携わる。フリーランスのデザイナーとして活躍した後に、マグナム創立に参画して「プレミアータ ウォモ」や「エンツォ・ボナフェ」を日本に紹介。2008年より長年のキャリアの集大成として、自身の名を冠したブランド「HIROSHI TSUBOUCHI」をスタートし、現在はFORZA STYLE編集長の干場と「WH」も手掛ける。
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